活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
【ジオイベント】日本ジオパーク全国大会~3日目・ジオツアー~
9月29日(月)はジオツアーということで以下の内容が行われました。
★杖突峠
ここは諏訪湖を見るための絶景ポイントでした。
諏訪湖は火山活動でできた火口湖で、中央構造線がずれてできた湖だといわれています。
こんな標高の高い所でこれほど湖を見たこともなくて、非常に驚きました。
ガイドの説明も自家製の道具を使って、非常にわかりやすかったと思います。
自分たちにどうすれば伝えられるのか?を考えて段ボールなどを使って工夫をされていました。
全国大会の期間中は絶好の天気でまさにジオツアー日和でした!!!
中央構造線は西予市では見られないもので、日本最大の断層を肌で感じることができました。
ですが、なぜこの場所に看板がないのか?と少し疑問に思いました。認定されて5年の地域でもまだ整備されていない部分もありましたが、これだけ広い地域では難しい問題がこのような場所に隠れていました。
★板山露頭
南アルプスジオパークには中央構造線の露頭が複数あります。
(中央構造線が通る自治体をすべて巻き込んでジオパークエリアを設定しているため、当然なのですがこれが、案外難しいものでは?と思いました。こういうテーマの設定があれば見せ方もバラエティがあり、非常に面白いと思います。)
花崗岩と三波川変成岩の石が山の作りにそのまま反映されており、景色がいいこの場所はまさにジオサイトだと感じました。その後、中央構造線の露頭も観察することができました。右と左で全く色が違う。このような場所は一般の観光客でも案内できそうな場所ですね。
西予はほとんどが固い秩父帯のため、あまりこのような露頭はありません。まだ見つけられていない所があるかもしれませんね。
★鹿嶺高原
ここは、なんと標高1853Mでかなり涼しかった印象があります。
ここは中央アルプスと南アルプスが同時に見えるところで、遠くには御嶽山の噴煙も見ることができました。
そして南アルプスはここに来て初めて拝むができましたが、もう早くも紅葉していました。
こちらは秩父帯なので、山がごつごつしている印象がありました。これも南アルプスに行って学んだことです。西予でも同じような山があり、あれは秩父帯が作り出したものだとこちらに帰ってきて、感じることができました。
見えている石や景色を丁寧にガイドしてくれましたし、トイレの場所なども毎回教えてくれました。そして何より時間通りに終わりました。私自信これが案外難しいと毎回感じますが、他のチームでは時間通りに進まなかったという話も聞きました。
今回はおそらくジオパーク関係者向けに作られたジオツアーで非常に楽しむことができました!
と同時に一般観光客にはこのツアーをどう見せるかということを考えさせられました。
西予もマニアックな場所が非常に多く、見せ方について常々頭を悩ましていますので、同じ悩みを持っているジオパークで考えていきたいと思います。
今回の全国大会は昨年に引き続き2回目の参加でしたが、ジオパークのことをより分かってきた昨年と違い、楽しみ、学び、考えることができたと思います。(今年は同じような付加体を持つ地域だったので、イメージもしやすかったのもありますが。)
来年の霧島についても今年の反省を活かして、参加した全員が学べたと思えるような全国大会にしたいと思います。
(事務局:蒔田)