明浜の石灰産業遺産群

明浜の石灰産業遺産群

石灰を海外にも輸出していた「白い村」

明浜町高山地区では江戸時代後期から石灰岩の採掘・加工が始まりました。明治に入ると飛躍的に生産性が高まり、朝鮮半島や東南アジアなど海外にも輸出。「白い村」と呼ばれました。
地域最大の「大早津の石灰産業跡地」に見られるように、山から切り出した石灰岩をトロッコで運び、石灰窯で焼いて精製し海岸から出荷するなど、各拠点が連携し一大産地を形成しました。その後、石灰の需要の減少や設備の老朽化もあり、この地での石灰産業は1979(昭和54)年に幕を閉じました。

Pick Up

石灰産業発祥を今に伝える碑

この地の石灰産業に大きな役割を果たしたのが宇都宮角治という人物です。土佐に石灰製法を習いに行き製錬釜をひらきました。

Pick Up

明治初期の貴重な産業遺産

宮野浦地区に残る、明治初期に使用されていた「岩井の石灰窯」は雑木や木炭を燃料としました。残存するものは珍しく、貴重な産業遺産です。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
「高山の石灰産業発祥の地」
◎西予宇和ICより車で約35分
◎駐車場無
「大早津の石灰産業跡地」
◎西予宇和ICより車で約45分
◎駐車場有
◎未舗装の場所もあるので、歩きやすい靴を推奨します
「岩井の石灰窯」
◎西予宇和ICより車で約40分
◎駐車場無

【ジオガイド案内】
◎大早津の石灰産業跡地 60~90分 1名のガイドで15人まで
◎岩井の石灰窯 20~30分 1名のガイドで15人まで