K3 寺山の枕状溶岩

K3 寺山の枕状溶岩

丸い凹凸が見られる枕状溶岩

海底火山のマグマの跡

四国カルストの石灰岩の下にあたる地層には、水中で噴出した溶岩が冷えて固まった玄武岩が見られます。この玄武岩は直径数十㎝ の円筒形の岩が枕を重ねたような形をしているので「枕状溶岩」と呼ばれます。
枕状溶岩は、海底火山が噴火し水中に流れ出て冷えると薄い殻ができ、なかの溶岩が流れ出て海水に触れて再び殻ができるという繰り返しでこのような形になりました。

ガラス質の特徴ある岩石

枕状溶岩の表面は、海水によって急激に冷されたため、ガラス質の層になっています。また、一般的に玄武岩は、濃灰色~黒色ですが、枕状溶岩は暗赤紫色や緑色をしています。これは、熱や圧力が加わり変質したためです。 四国カルストの石灰岩は、海山の上にフズリナやサンゴなどがすみついてできたと考えられます。

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火成岩の一種である枕状溶岩

四国西予ジオパークで見られる岩石は、砂れきや生物の死がいなどが積み重なってできる「堆積岩」が中心ですが、枕状溶岩は火山の活動によってできた「火成岩」の一種です。

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近くで見つかったフズリナの化石

寺山の枕状溶岩の付近の石灰岩から、「フズリナ」という古生代に繁栄した有孔虫の化石が発見され、この地層の年代が約3億年前であることがわかりました。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約110分
◎駐車場無
◎車道沿いに露頭があるため、観察するときは通行する車にご注意ください
◎四国カルスト・大野ヶ原地区では、積雪・凍結の恐れがあるため、冬季(11月下旬~)の通行時はチェーン等の着用が必要です。通行の際は十分ご注意ください。

【ジオガイド案内】
◎20~30分 1名のガイドで15人まで

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