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プレートテクトニクスのしくみ
 地球表面の地殻とマントル上部を含めた厚さ約100kmの部分は、硬い岩石の層からできています(リソスフェアと呼ばれる)。リソスフェアは地球全体を、卵の殻のように1枚ひとつづきでおおっているのではなくて、大小いくつかの部分に分かれています。いわば、ひび割れ卵で、それら各々の部分をプレートとよびます。リソスフェアの直下には、アセノスフェアと呼ばれる軟らかい層があり、プレートは動くことができます。プレートは、海嶺と呼ばれる海の中の大山脈で生まれて水平方向に移動するので、海洋底は常に動いています。大陸が移動するというのは、実はこの動く海洋底のベルトコンベアーにのっかって動いているのです。プレートは、最終的には、別のプレートの下に沈みこむか(海溝)、大陸同士がぶつかって一つのサイクルが終わります。
 地震や火山の活動は、プレート運動に起因してその境界で活発に進行しています。プレートの境界には、新しいプレートが形成されるところ(拡大するプレート境界)、衝突するところ、ずれるところがあります。

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