昔からツルの飛来地であった宇和盆地
田園風景が広がり、多くのため池がある宇和盆地では、ほぼ毎年、ナベヅルが数羽~数十羽飛来し、
この地で越冬します。かつて、宇和盆地は湿地や湖が広がり、多くのツルが舞っていたと考えられています。江戸時代には、盆地の各地域から宇和島藩へツルを献上品として納めていた記録があります。コウノトリについても以前から大陸由来の鳥が確認され、現在も1~2羽が飛来することがあります。
田園風景が広がり、多くのため池がある宇和盆地では、ほぼ毎年、ナベヅルが数羽~数十羽飛来し、
この地で越冬します。かつて、宇和盆地は湿地や湖が広がり、多くのツルが舞っていたと考えられています。江戸時代には、盆地の各地域から宇和島藩へツルを献上品として納めていた記録があります。コウノトリについても以前から大陸由来の鳥が確認され、現在も1~2羽が飛来することがあります。
ツル類は、主に草食で落ち穂や二番穂を食べ、飛び立つのに助走が必要なことや用心深いことから、広い田んぼが必要です。またコウノトリは主に肉食で魚類、両生類などを食べます。これら大型の鳥が生息しているのは、水田などの豊かな自然環境が広く存在することを示しています。西予市のように、ツルとコウノトリの両方を見ることができる場所は、現在の日本ではほとんど存在せず、非常に貴重です。
ナベヅルの世界の生息数は令和4年現在、1万5,000羽程度でその9割が鹿児島の出水市で越冬しています。感染症による大量死、そして絶滅を防ぐためにも、他地域での保全が求められています。
コウノトリは日本では一度絶滅しており、兵庫県立コウノトリの郷公園によって野外復帰の取組がおこなわれ ています。宇和盆地では、以前から足輪の付いていない大陸から飛来したと思われる鳥が飛来しています。
【アクセス & 注意事項】
ツル・コウノトリの保全のために、アクセス情報や近くのスポット、住所、座標は割愛いたします。