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  • ジオパークの研究論文

北部宇和海エリア

R1 須崎海岸
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県三瓶町より中期古生代サンゴ化石の発見 槇坂 敏・加藤 誠 1983 地質学雑誌, 89, 12, 723-726.
愛媛県南西部の黒瀬川地帯からの中・古生代放散虫化石 梅田真樹 1994 地質学雑誌 100, 7, 513-515_1.
四国西予ジオパーク須崎海岸の見どころ―黒瀬川構造帯4億年前の地層― 中村 千怜, 辻 智大, 四国西予ジオパーク推進協議会 2019 日本地球惑星科学連合2019大会, 2019年5月26日-5月30日, 千葉県千葉市
R2 鴫山の姫塚
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県内経塚報告書1. 岡田敏彦 2006 愛媛県埋蔵文化財センター研究紀要, 6, 29-42.
論文の内容、その他
・県内各地の経塚を一覧にまとめたもので、「鴫山経塚」の項目があるものの、特筆すべき事項は載せられていない(岡田, 2006)。
R3 宇和海狩浜の段畑と農漁村景観
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
集落域での耕作範囲の縮減過程における文化的景観のマネジメントに関する研究 安楽あてね, 後藤春彦, 佐藤宏亮 2010 日本建築学会計画系論文集, 75, 655, 2147-2156.
西予市文化的景観調査成果報告書 西予市教育委員会 2018 308pp
宇和海狩浜の段畑と農漁村景観保存計画 西予市教育委員会 2018
論文の内容、その他
・ヒアリング調査に基づく江戸期からの段々畑の変遷を図示している(安楽ほか, 2010)。
R4 俵津のしましま地層
R5 蔵貫白石鍾乳洞と石灰岩
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
八幡浜市南方におけるいわゆる鳥巣石灰岩の発見 阿部治朗 1953 地質学雑誌, 59, 527.
5万分の1地質図幅「八幡浜・伊予高山」および同解説書. 平山健, 神戸信和. 1956 地質調査所, 46p.
四国西端部秩父累帯の地体構造区分 松岡篤 1998 地質学雑誌, 104, 9, 565-576
四国西予ジオパーク南西部における鳥巣式石灰岩体の再検討 堀 利栄, 平岡 美侑, 佐野 晋一 2023 日本地質学会第130年学術大会(2023京都), 2023/09/17 - 2023/09/19, 京都府京都市
愛媛県西予市三瓶町蔵貫に分布する鳥巣式石灰岩からエピディセラス科厚歯二枚貝密集層の発見 佐野晋一, リノ・ヴァランタン, 平岡美侑, 堀利栄 2024 日本古生物学会第173回例会(2024仙台), 2024年1月26日-28日, 宮城県仙台市.

肱川上流エリア

V1 卯之町の町並み
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県卯之町の町並みと町家の特徴 迫垣内裕 1993 比治山女子短期大学紀要, 28, 171-178.
宇和町卯之町 伝統的建造物群保存対策調査報告書 宇和町 1998 96pp
卯之町まちづくり計画 卯之町町並み整備活用計画 西予市 2007 99pp
西予市宇和町卯之町伝統的建造物群保存地区 文化庁 監修 2009 月間文化財, 555, 37-39
西予市宇和町卯之町伝統的建造物群保存地区 在郷町 文化庁文化財部参事官(建造物担当) 編 2010 歴史を活かしたまちづくり 重要伝統的建造物群保存地区, 87, 136-137
西予市宇和町卯之町(在郷町 愛媛) 文化庁文化財部参事官(建造物担当) 編 2015 歴史を活かしたまちづくり 重要伝統的建造物群保存地区, 109, 184-185
V2 名水百選・観音水
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
日本のメガロドンとメガロドン石灰岩の堆積環境 田村 実 1983 熊本大学地学会誌, 73, 2-10.
名水を訪ねて(21)愛媛県の3名水. 井内 国光, 重松 和恵, 柿沼 忠男 1993 地下水学会誌, 35, 53-58
Kannonsui Spring and Endokarsification of the Hokezu mountains, Western Shikoku, Japan - A Case of Human Impact on a limestone Aquifer. Kashima Naruhiko 1995 Cave and Karst Science, 21, 41-44.
論文の内容、その他
・後期三畳紀のTriadomegalodon cf. tofunae(吉田町歯長峠西方、田村(1983))と同じもの?メガロドン類は火山島上の礁湖に生息していた(田村, 1983)。
V3 桂川渓谷
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県西予市野村地域におけるシダ植物フロラ調査についての報告 石川 寛, 熊谷 琢磨, 四国西予ジオパーク推進協議会, 古平 栄一, 小林 義典 2019 日本植物園協会誌, 54, 29-35.
V4 大和田橋のかめ穴
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
黒瀬川構造帯:(四国秩父累帯の研究 III). 市川浩一郎, 石井健一, 中川衷三, 須鎗和巳, 山下昇 1956 地質学雑誌, 62, 725, 82-103.
愛媛県よりゴトランド紀三葉虫の発見. 石井健一 1952 地質学雑誌, 58, 386.
Silurian Trilobites of Japan in Comparison with Asian, Pacific and Other Faunas. Teiishi Kobayashi and Takashi Hamada 1974 Paleontological Society of Japan Special Papers No. 18, 155pp, 12pls.
四国西部黒瀬川帯岡成層群におけるシルル紀三葉虫化石含有露頭の再発見と古生物学的検討 堀 利栄, 河村淳平, 田村哲平, 近藤康生 2022 日本古生物学会2022年年会・総会プログラム集, vii.
四国西部黒瀬川帯岡成層群模式地から産出する放散虫化石 堀 利栄, 河村淳平, 田村哲平 2022 第15回放散虫研究集会 京都大会 プログラム・講演要旨集, 3.
論文の内容、その他
・黒瀬川構造帯の岡成層群の紹介として、大和田橋付近の地質を挙げている(市川ほか, 1956)。
V5 野村の河成段丘
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国北西部肱川流域の段丘地形と地殻変動 熊原康博 1998 第四紀研究, 37, 5, 397-409
四国北西部, 伊予灘海岸および野村盆地の段丘堆積物よりテフラ層の発見とその意義. 鹿島愛彦 1982 愛媛大学紀要自然科学 D シリーズ(地学), 3, 17-26.
愛媛県肱川沿いの河岸段丘の編年と地形発達 ─地形的連続性,段丘礫の風化程度を基準として─ 柳田 誠, 池田 倫治, 西坂 直樹, 大西 耕造, 木村 一成 2022 地学雑誌, 131, 5
V6 笠置峠古墳
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
前期古墳の副葬品と地域間関係-南予・笠置峠古墳をめぐって- 愛媛大学考古学研究室編 2003 71pp
愛媛県西予市宇和町 笠置峠古墳(西予市埋蔵文化財調査報告書 第10集) 愛媛大学法文学部考古学研究室 編集 2017
『西南四国(宇和)における古期前方後円墳の葬送儀礼(飲食儀礼)の復元』笠置峠古墳発掘調査報告書刊行記念シンポジウム資料 西予市教育委員会 発行 2017
V7 笠置街道(八幡浜街道笠置峠越)
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
調査報告 伊予国安養寺所蔵大般若経について 石野弥栄・土居聡朋 2003 愛媛県歴史文化博物館研究紀要, 8, 67-102
八幡浜街道(愛媛県歴史の道調査報告書, 第9集) 愛媛県教育委員会 2012
月刊文化財 648号 文化庁文化財部監修 2017 第一法規, 60pp.
V8 ナルタキ古墳群
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
西予市内遺跡詳細分布調査報告書Ⅰ 西予市教育委員会 2010
宇和盆地の古墳文化研究Ⅰ 河内ナルタキ1号墳発掘調査報告書 西予市教育委員会 2011
V9 ツル・コウノトリ飛来地
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県西予市におけるナベヅルのねぐらの利用状況調査 伊藤加奈, 松田久司, 楠健明 2016 日本鳥学会2016年度大会, 2016年9月16日-9月19日, 北海道札幌市.
愛媛県西予市におけるナベヅルのため池利用について 伊藤加奈, 楠健明, 松田久司 2016 ラムサールシンポジウム2016, 2016年8月27日-8月29日, 鳥取県米子市.
High resolution record of Quaternary explosive volcanism recorded in
fluvio-lacustrine sediments of the Uwa basin, southwest Japan.
Tomohiro Tsuji, Michiharu Ikeda, Akira Furusawa, Chisato Nakamura, Kiyoshi Ichikawa, Makoto Yanagida, Naoki Nishizaka, Kozo Ohnishi, Yuki Ohno 2018 Quaternary International, 471, B, 278-297
四国西部宇和盆地における阿蘇4降下テフラ層厚の妥当性 中村千怜, 辻智大, 池田倫治, 西坂直樹, 大西耕造, 榊原正幸 2020 日本地球惑星科学連合2020大会, 2020年7月12日-7月16日, Virtual.
西予市ツル・コウノトリと共生するまちづくり計画(ビジョン) 西予市 2022 91pp
愛媛県西予市石城地区に飛来するナベヅルの遊動域と環境選択性に関する研究 渡邉 敬逸, 武田 有未, 松田 久司, 吉岡 宏之, 加藤 雄也 2024 2024年日本地理学会春季学術大会, 2024年3月19日~3月21日, 東京都渋谷区

黒瀬川エリア

G1 下相のジュラ紀化石の露頭
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
愛媛県城川地域の上部ジュラ系今井谷層群下相層中の鳥巣式石灰岩岩塊より厚歯二枚貝の発見 佐野晋一・ピーター W. スケルトン・武井雅彦・松岡 篤 2007 地質学雑誌, 113, 500-503
鳥巣式石灰岩に産する後期ジュラ紀~白亜紀最初期の厚歯二枚貝について(概報) 佐野晋一・森野善広・P. W. Skelton・三本健二・野瀬一雄・廣田隆吉 2008 福井県立恐竜博物館紀要7 : 67-81
愛媛県城川地域に分布する上部ジュラ系今井谷層群下相層中の含大型化石泥質岩岩塊 武井 雅彦, 松岡 篤 2004 地質学雑誌, 110, 3, 146-157
論文の内容、その他
石灰岩中に見られる厚歯二枚貝の研究報告がある。
G2 寺野変成岩露頭 G3三滝渓谷
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
黒瀬川構造帯:(四国秩父累帯の研究 III) 市川浩一郎, 石井健一, 中川衷三, 須鎗和巳, 山下昇 1956 地質学雑誌, 62, 725, 82-103.
日本におけるプレート造山論の歴史と日本列島の新しい地体構造区分. 磯崎行雄, 丸山茂徳 1991 地学雑誌, 100, 5, 697-761.
黒瀬川クリッペの検証 磯崎行雄, 橋口孝泰, 板谷徹丸 1992 地質学雑誌, 98, 10, 917-941.
New model for the Early Cretaceous development of SW Japan based on basic rocks of the Chichibu Composite Terrane. Kato Kiyoshi and Yukiyasu Saka 2006 Geosciences Journal, 10, 3, 275-289.
愛媛県西予市付近の地質概要と課題 小出良幸 2012 札幌学院大学人文学会紀要, 91, 1-25
付加体地質の観点に立った秩父累帯のユニット区分と四国西部の地質 松岡篤, 山北聡, 榊原正幸, 久田健一郎 1998 地質学雑誌, 104, 9, 634-653.
四国西部, 鳥形山− 大野ヶ原地域の黒瀬川帯の三滝火成岩類と新期伊野変成コンプレックス 村田明広, 前川寛和 2015 自然科学研究, 29, 4, 55-66
北部秩父帯とはどの範囲か: 北部秩父帯と黒瀬川帯をめぐる地体区分上の問題 山北聡 1998 地質学雑誌, 104, 9, 623-633
G4 穴神鍾乳洞
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国カルスト周辺(愛媛県内)の巽手類について 森井隆三, 山本栄治, 山内正, 土居雅恵 1998 香川生物, 25, 25-29.
愛媛県における翼手目の生息記録 山本貴仁・阿部嘉昭・山本栄治・宮本大右 2004 愛媛県総合科学博物館研究報告, 9, 1-9
穴神洞・中津川洞発掘記録抄 長井数秋 編著 愛媛県城川町教育委員会 発行 2004
城川の遺跡 城川町教育委員会 編集 1979
愛媛県西予市指定天然記念物「穴神鍾乳洞」の概要. 村上崇史, 後藤聡, 村瀬健志, 山口大学洞窟研究会, 川津南やっちみる会 2019 日本洞窟学会令和元年度学術講演会, 2019年11月16日-11月17日, 和歌山県日高郡由良町.
G5 中津川のトゥファ
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
西南日本の石灰岩地域に産するトゥファ. 吉村和久, 浦田健作, 狩野彰宏, 井倉洋二, 本田幸雅. 1996 洞窟学雑誌, 20, 19-26.
Origin of the gross morphology and internal texture of tufas of Shirokawa Town, Ehime Prefecuture, southwest Japan. Kano Akihiro and Fujii Hidenori 2000 The Journal of the Geological Society of Japan, 106, 6, 397-412.
G6 魚成の河成段丘
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国北西部肱川流域の段丘地形と地殻変動 熊原康博 1998 第四紀研究, 37, 5, 397-409
G7 田穂の石灰岩
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
On the Lower Triassic Ammonites from the Nomura Basin, Prov., Iyo. Shingo Yehara 1925 The Journal of the Geological Society of Japan, 32, 387, 37-40.
On Some Lower and Middle Triassic Ammonoids from Japan. Yuji Bando 1964 Transactions and Proceedings of the Palaeontological Society of Japan, 56, 332-344.
Conodont biostratigraphy in the Taho Limestone (Triassic), Shirokawa-cho, Higashiuwa-gun, Ehime Prefecture (in Japanese). Koike Tohio 1979 Mem. Vol. Prof. Mosaburo Kanuma, 115-126.
Early Triassic Conodonts from the Tahogawa Member of the Taho Formation, Ehime Prefecture, Southwest Japan. Takumi Maekawa, Toshifumi Komatsu, and Toshio Koike 2018 Paleontological Research, 22, Supplement, 1- 62.
Carbon isotope chemostratigraphy and conodont biostratigraphy around the Smithian–Spathian boundary in the Panthalassan carbonate succession (SW Japan) Takumi Maekawa, Toshifumi Komatsu, Yasunari Shigeta, Reishi Takashima, Tatsuhiko Yamaguchi 2021 Journal of Asian Earth Sciences, 205, 104570
Spathian to Aegean (upper Lower Triassic to lower Middle Triassic) carbon isotope stratigraphy constrained by the conodont biostratigraphy of carbonates on top of a mid-oceanic seamount formed in the Panthalassic Ocean Thuy Thi Nhu Ha,Takumi Maekawa,Hideko Takayanagi,Yasufumi Iryu 2021 Island Arc, 30,1, e12391
論文の内容、その他
・前期三畳紀のアンモナイト(Anasibirites kingianus, Meekoceras japonicum)(Yehara, 1925; Bando, 1964)
・三畳紀スミシアン~前期アニシアンのコノドント(Neospathodus dieneri, N. homeri, N. timorensis など)、後期カーニアン(Epigondolella nodosaなど)、前期ノーリアン(E. abneptis など)(小池、1979)
・コノドント化石13属45種を記載し、そのうち3種を新種として報告。年代もこの結果をもとに三畳紀前期と推定(Maekawa et al., 2018)。
G8 棚田百選・堂の坂の棚田
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
西予市城川町田穂地区景観計画 西予市 2015 20pp
全国棚田ガイド TANADAS 中島 峰広 監修、NPO法人 棚田ネットワーク 編 2017 一般社団法人家の光協会 発行, 319pp
論文の内容、その他
堂の坂の棚田周辺の地形に関する研究論文や調査報告書はない。

四国カルスト・
舟戸川エリア

K1 ブナの原生林
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
ブナ林構成樹種の太平洋型分布と日本海型分布. 藤田昇 1987 植物分類, 地理, 38, 311-329.
四国大野ケ原・小田深山の植物群落. 山中二男 1954 植物生態学会報, 3, 4, 143-152.
論文の内容、その他
・日本各地のブナ林の構成樹種に見られる違いの傾向を、クラスター分析・主成分分析等を用いて推察を試みている。大野ヶ原のブナの原生林はサンプルの一つとして登場。
K2 源氏ヶ駄場
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
Stratigraphical and Paleontological Studies of the Onogahara and Its Neighbouring Area, Kochi and Ehime Prefectures, Southwest Japan. Kunihiro Ishizaki, 1962 The science reports of the Tohoku University. Second series, Geology, 34, 2, 95-A15.
四国西部大野ヶ原周辺地域の地質. 鹿島愛彦 2000 鹿島愛彦教授退官記念論文集, 1-15.
日本における石灰岩溶食率の経年変化とその地域性 漆原和子, 鹿島愛彦, 榎本浩之, 庫本正, ミオトケフランツディーター, 仲程正, 比嘉正弘 1999 地学雑誌, 108, 1, 45-58.
四国西部秩父帯,鳥形山-大野ヶ原石灰岩体と新期伊野変成コンプレックスの地質構造 村田明広・前川寛和 2013 自然科学研究, 徳島大学ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 27, 4, 89-98.
四国西部における北部秩父帯の大規模逆転構造. 辻 智大, 榊原 正幸 2009 地質学雑誌, 115, 1, 1-16.
論文の内容、その他
・大野ヶ原の石灰岩やフズリナの記載(Ishizaki, 1962)。
・大野ヶ原~鳥形山に分布する石灰岩ともに存在する砕屑岩・緑色岩の粒度を調べることで、周辺の地層の上下が逆転していることを明らかにした(辻・榊原, 2009)。
・大野ヶ原を含む周辺の地質構造についての研究(村田・前川, 2013)。
K3 寺山の枕状溶岩
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国西部大野ヶ原周辺地域の地質. 鹿島愛彦 2000 鹿島愛彦教授退官記念論文集, 1-15.
四国カルストの緑色岩類中国帯,秋吉・帝釈石灰岩台地の基底緑色岩類との岩石化学的対比 田崎耕市, 佐野栄, 永尾隆志, 鹿島愛彦 1994 岩鉱, 89, 10, 373-389.
論文の内容、その他
・大野ヶ原に分布する枕状溶岩を含めた緑色岩類について、岩石に含まれる鉱物を分析し秋吉台・帝釈洞の緑色岩類の分析結果と比較することで、島弧ないし活動性の大陸縁辺部の玄武岩と共通した特徴を持ち、秋吉台・帝釈洞の緑色岩類と異なる起源であることを明らかにした(田崎ほか, 1994)。
K4 寺山ポリエ
論文の内容、その他
・ポリエもカルスト地形とするなら、源氏ヶ駄場とある程度同じ論文が当てはまるが、ポリエそのものの特徴や成因を書いたものはない
K5 小松ヶ池
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国大野ケ原・小田深山の植物群落 山中二男 1954 植物生態学会報, 3, 4, 143-152.
論文の内容、その他
・小松ヶ池の地形を解説した文献は見つけていない。
K6 日本百名洞・羅漢穴
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国カルスト周辺(愛媛県内)の巽手類について 森井隆三, 山本栄治, 山内正, 土居雅恵 1998 香川生物, 25, 25-29.
羅漢穴の節足動物相について. 川沢哲夫 1969 げんせい, 20, 1-8.
四国大野ケ原・小田深山の植物群落 山中二男 1954 植物生態学会報, 3, 4, 143-152.
愛媛県のクモ類 鶴崎展巨, 石川春子, 井原庸 2011 愛媛県総合科学博物館研究報告, 16, 33-57.
羅漢穴の再測量について 中村真愛, 大河内砂恵, 鐘ヶ江諒人, 佐藤蒼, 嶋田壮伸, 難波巧, 植野智大, 定野愛美, 辻智大, 村上崇史 2022 日本洞窟学会令和4年度学術講演会, 2022年11月5日-11月6日, 愛媛県西予市.
羅漢穴. 山口大学洞穴研究会 1976 石灰洞報告書,第17 集,4.
Cave Pseudoscorpiones of Japan (II). Morikawa K 1957 Memoirs of the Ehime University. Section II (Science), Series B (Biology), 2, 357-365
More cave species of the genus Quedius (Coleoptera, Staphylinidae) from southwest Japan. Uéno S.-I. & Watanabe Y. 1970 Bulletin of the National Science Museum 13: 9-20.
論文の内容、その他
・動物や植物に関する研究報告がある。
・Morikawa (1957) は、ラカンツノカニムシの原記載の論文である。本種は2022年時点で羅漢穴のみでしか確認されていない。
・Ueno & Watanabe (1966) は、ラカンツヤムネハネカクシの原記載の論文である。本種は1964年に羅漢穴で採集された標本に基づいて記載された。
K7 惣川の地すべり地形と土居家
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
土居家住居の概要(第3回沼隈町シンポジウム これからの民家を考える--文部科学省研究成果公開発表シンポジウム). . 青山明史 2001 民俗建築, 119, 15-17
土居家改修計画案について(第3回沼隈町シンポジウム これからの民家を考える--文部科学省研究成果公開発表シンポジウム). 高原一朗 2001 民俗建築, 119, 17-20.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家所蔵の近現代書籍目録(一) 西村浩子 2007 書物・出版と社会変容, 3, 179-202.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家所蔵の近現代書籍目録(二) 西村浩子 2008 書物・出版と社会変容, 4, 69-87.
愛媛県上浮穴郡美川村大川土居家文書(一)
:松山藩久万山大庄屋文書の調査と史料紹介
菅原憲二 1996 千葉大学人文研究: 人文学部紀要, 25, 71-216.
愛媛県上浮穴郡美川村大川土居家文書(二)
:松山藩久万山大庄屋 「勤式手引草」 を中心に
菅原憲二 1997 千葉大学人文研究: 人文学部紀要, 26, 183-269.
愛媛県上浮穴郡美川村大川土居家文書(三)
:近代初期行政文書の引き渡しを中心に.
菅原憲二 1998 千葉大学人文研究: 人文学部紀要, 27, 53-97.
愛媛県上浮穴郡美川村大川土居家文書(四). 菅原憲二 2000 千葉大学人文研究: 人文学部紀要, 29, 105-168.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家文書(5)
二〇〇〇年以降の調査報告と目録.
菅原憲二 2007 千葉大学人文研究, 36, 105-181.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家文書(6)
二〇世紀の大川地域の文書を中心に
菅原憲二 2009 千葉大学人文研究, 38, 125-217.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家文書(7)
第二次世界大戦後の個人の手による資料整理の記録
菅原憲二 2012 千葉大学人文研究, 41, 241-297.
愛媛県上浮穴郡久万高原町大川土居家文書(8)
主として第二次世界大戦前の個人の資料を中心に
菅原憲二 2013 千葉大学人文研究, 42, 97-178.
論文の内容、その他
・黒瀬川帯では蛇紋岩で特異な斜面災害が発達している。
・土居家は建物の概要解説(青山, 2000)と土居家が収集した書物の目録(菅原, 1996 など)がある。

ジオパーク活動

防災・減災活動、災害
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国・愛媛の災害史と文化財レスキュー : 愛媛県歴史文化博物館令和元年度特別展解説図録 愛媛県歴史文化博物館 2020 135p.
記録と記憶 災害と向き合い一歩を踏み出す 西予市 平成30年7月豪雨 西予市役所 2021 78p.
地域での合意形成を図りながら被災したジオサイトの復旧を目指す―西予市須崎海岸を例に― 榊山匠, 木村一成, 加藤雄也, 小野雅人, 高橋司 2021 日本地球惑星科学連合2021大会, 2021年5月30日-6月6日, 千葉県千葉市
平成30年7月豪雨で被災したジオパークの事例 ~愛媛県西予市及び四国西予ジオパークの復興に向けた3年間の歩み~ 榊山匠 2021 日本地球惑星科学連合2021大会, 2021年5月30日-6月6日, 千葉県千葉市
教育活動
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
四国西予ジオパークにおける教職員のジオパーク活動に対する認識と現状 蒔田尚典 2016 ジオパークと地域資源, 2, 1, 9-15.
四国西予ジオパークにおける教育活動 中村 千怜, 和氣 岩男, 土居 文人, 山下 元紀, 加藤 雄也, 浅野 信也 2017 日本地質学会第124年学術大会(2017愛媛), 2017年9月16日-9月18日, 愛媛県松山市
新型コロナウイルス時代における「リモート海外フィールド実習」の開発 榊原正幸, 寺谷亮司, 島上宗子, 笠松浩樹, 李賢映, 広垣光紀 2021 愛媛大学社会共創学部紀要, 5, 2, 46-50
ジオパークではどのような種類の観光教育が行われているか? 高知県室戸市と愛媛県西予市の事例から 大木菜緒, 大田真彦 2023 地域生活学研究, 14, 15-24
活動全般
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
地域資源を活かした"共育"の場をつくる 特集 ソーシャルビジネスとジオパーク 加藤 雄也 2019 地理 64, 5, 図巻頭3,12-19.
平成29年再認定審査および平成30年7月豪雨を受けての四国西予ジオパークにおける取り組み 榊山 匠, 土居 文人, 宇都宮 弘志郎, 高橋 司 2019 日本地球惑星科学連合2019大会, 2019年5月26日-5月30日, 千葉県千葉市
四国のジオパーク・ジオパーク関係地域から見る,付加体の上での生き方 殿谷 梓, 今井 悟, 榊山 匠, 小笠原 翼 2020 日本地球惑星科学連合2020大会, 2020年7月12日-7月16日, 千葉県千葉市
博物館活動・展示
題名 著者 出版年 掲載誌・巻・号・ページ
構造的思考法としての展示構成フローを活用した展示要素構築の合理化・短縮化 —四国西予ジオミュージアム(仮称)構想を事例に— 徳田明仁, 土居文人, 株式会社日展 2019 展示学, 56, 26-27
四国西予ジオミュージアムの開館 : 令和の展示手法を模索するための事例として 榊山匠, 徳田明仁 2023 展示学, 66, 10-11
Geodiversity promotion activities (special exhibitions, field excursion, special lecture, touring exhibitions) by cooperation of UNESCO Global Geopark, national geoparks and geopark projects in Shikoku, Japan. Kakizaki Yoshihiro, Katsuta Shinya, Nakamura Akihumi, Sakakiyama Takumi, Takahashi Tsukasa, Doi Keiji, Moriguchi Natsuki, Tonotani Azusa, Hasegawa Shuichi. 2023 The 10th International Conference on UNESCO Global Geoparks 2023, Sep, 2023, Marrakech, Morocco.