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1 あいさつ

発刊にあたって

 日本の地質を語る時、必ず黒瀬川構造帯という名が出てきます。
 この黒瀬川の名が冠されている構造帯は九州から四国、紀伊半島を経て関東山地に至る細長い断層地帯ですが、その中でも最も古い4億年以上昔のシルル紀の化石、クサリサンゴやハチノスサンゴ等が広く分布している地層の上にあるのが、我が城川町です。
 本町ではこのような地域の特性を、地質館や民俗資料館などで広く紹介しているところですが、このたびこれらをまとめた「城川町の地質と化石(城川町とその周辺の化石)」が発刊されることになりました。
 内容は写真を多く取り入れて、判りやすく親しみのもてるものになっています。町民の皆さんをはじめ多くの人々にご愛読いただき城川町の地質について改めて理解を深めていただければ幸いと存じます。
 本誌の編さんにあたりましては、広見町在住の水野岩根氏の絶大なるご協力を得て出来上りましたもので心より感謝を申し上げ、ご挨拶といたします。

城川町長 河野泰成


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