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城川のウミユリ類 Crinoids

ウミユリはウニやヒトデと共に棘皮動物の仲間の一つで、カンブリア紀以降に知られ、現在も太平洋で多く生息しています。その名のように海底に生えた百合に似ています。体は茎と、その上の萼と腕から成る花の様な冠部で出来ています。ウミユリの多くの種類の茎は、枝状の根を持ち、海底の岩などに体を固定し、腕から生えた羽枝で海水中の細かい餌を捕らえて食べます。
 ウミユリの骨格は、死後短時間で分離してしまうため完全な形のままで化石となることは大変まれです。城川町の吉之沢石灰岩転石から発見したウミユリの化石はシルル紀のクサリサンゴと共に産出したことから約4億2000万年前の化石でしょう。また菊之谷のジュラ紀の地層(1億4000万年前)からは茎の断面が星型をしたペンタクリニテスというウミユリの化石が産出しています。ウミユリは時代による形の変化が少ないため種類の見分けは大変難しい化石といわれています。冠部の化石が少ないためでしょう。


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