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フズリナ Fusulinid

 フズリナ…日本名"紡錘虫類"は原生動物の仲間で、石炭紀前期末に出現し、ペルム紀末(約2億5000万年前)に絶滅するまでの1億年間世界各地の熱帯から亜熱帯の浅海で大発展を遂げました。フズリナは石炭紀〜ペルム紀の代表的な示準化石となっています。
 外形はラグビーボールをより小さくしたような形をしています。殻はらせん状に巻いた石灰質で、内部は隔壁によって多くの部屋に仕切られています。現在約5科110属3000種の種類が分かっています。石炭紀前期末のフズリナは大変に小さく、虫めがねでやっと見付けられる位のものが多いのですが、ペルム紀になると長さが1cmを超えるものも現れました。
 日本でも、秋吉台、赤坂石灰岩、高知県の大平山、を初めとして各地の石灰岩地帯より産出しています。この近くでは町内の板取川、魚成、遊子川、野村町の大野ケ原などでも発見されています。中でも板取川のフズリナは石井先生によって石炭紀の化石であることが分かりました。

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