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日石(ひいし)サンゴ ヘリオリテス Heliolites sp.
床板サンゴ 三瓶町須崎産

 日石サンゴは大小2種類の個体が集まって出来ています。横断面を見ると大きい個体を囲むようにして12個の小さい個体が取り巻いています。まるで太陽の輝きのように見えることからこの名が付きました。
 日石サンゴは古生代シルル紀〜デボン紀末にかけて、クサリサンゴやハチノスサンゴと共に南の暖かい海でサンゴ礁を形成していました。その後大陸の移動に伴って、現在の日本列島の部分に移動して来たのです。日本各地の黒瀬川構造帯から産出が知られています。図の化石は三瓶町須崎の黒瀬川構造帯の地層から、周木の川西ゆうさん(当時小学生)が採集したものです。大変保存の良い化石ですね。城川町でも窪野や嘉喜尾から見付かるかもしれませんよ。

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