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枝状のサンゴの仲間

 城川町唐岩の山頂には幅・高さともに数十メートルに及ぶ石灰岩の崖がそびえています。その岩の落石のなかに、細い枝状をした群体サンゴの風化面があるのが見付かりました。群体サンゴは長さ4〜5センチメートルの小枝状をしており、枝の部分にはそれぞれ六放サンゴの断面が見れます。枝状の縁で風化の進んだ部分ではサンゴは溶け去ってのこぎり状になっていました。このサンゴは図鑑や手もとの文献を見た範囲では、種類ははっきりしませんでした。まわりの母岩からはキダリスウニの棘の化石や層孔虫が産出しましたので、時代はほぼジュラ紀であることがわかりました。
 このサンゴは六放サンゴですが、比較のために城川町菊之谷産の単体六放サンゴスケッチを載せておきます。

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