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ニセハチノスサンゴ Pseudofavosites sp.
ジュラ紀後期の造礁サンゴ

 このサンゴは横断面がシルル紀のハチノスサンゴに似ていることからニセハチノスサンゴという有難くない名前を付けられていますが、横断面の模様は夏の夜空に打ち上げられる花火を連想するような大変美しい模様をしています。
 高知県佐川町には各所に「鳥巣石灰岩」が分布していますので、日本はもとより世界各国の研究者が多く訪れています。それぞれの鉱山によって変わった化石が産出しています。本書の図版でも、研究の進んでいる佐川町産の鳥巣石灰岩の化石を参考のために掲載しました。
 城川町でもジュラ紀の鳥巣石灰岩からは層孔虫、腕足貝、キダリスウニ、その他珍しいサンゴの化石なども見付かっているので、ニセハチノスサンゴなど、図版に示した佐川町の化石と同じようなものを発見出来るかもしれません。

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