海抜0mから標高1,400mまで多様な自然に恵まれた四国西予ジオパーク。海辺や里山、カルスト台地など、それぞれの環境で特徴ある生態系を観察できます。
ウバメガシ 植物海辺
ウバメガシ植物海辺
ブナ科の常緑樹。三瓶町や明浜町のような急傾斜地の海岸沿いや岩場に自生します。堅い葉は、乾燥や潮風に強く、暖かい地方の海岸林の代表的な木です。備長炭の材料としても有名で、どんぐりがなります。
ヒメユズリハ 植物海辺
ヒメユズリハ植物海辺
春になると、古い葉が新しい葉に場所をゆずるように落ちることで名付けられた「ユズリハ」の仲間で、一回り小さい木。枝先に楕円形の葉が束のように生えます。海岸付近に多く生えます。
トベラ 植物海辺
トベラ植物海辺
海岸部に多く生え、楕円形の葉が枝先に集まって生えます。枝葉を切ると悪臭がするため、昔は節分の魔除けとして枝を扉にはさんだことからトビラノキと呼ばれていました。花は白く良い香りです。
ヤブニッケイ 植物海辺
ヤブニッケイ植物海辺
温暖な地方の森林に自生し、楕円形の葉には3本の葉脈がくっきりと目立つ「三行脈」があります。葉はもむとシナモンのような香りがします。6月頃に淡い黄緑色の小さな花を枝先に咲かせます。
アコウ 植物海辺
アコウ植物海辺
暖かい地方の海岸部に自生します。アコウの多くは他の植物の上に発芽し、枝からヒゲのような気根を垂らして他の樹木や岩などに絡みつきます。ときに宿主を枯らすため「絞め殺しの木」とも言われています。
チョウジガマズミ 植物海辺
チョウジガマズミ植物海辺
三瓶町周木地区の海岸に自生地があります。花は4月~5月にかけて、白から淡いピンク色の「丁字」の形をした花びらが集い、直径5cmほどのボール状に咲きます。秋には赤く実がなります。
ハマボッス 植物海辺
ハマボッス植物海辺
サクラソウ科の越年草。海岸の岩場やがけ地に生え、葉は肉厚で茎は赤味がかっています。初夏には白い小さな花が咲き、その形が仏具の「払子」に似ていることから名付けられました。
ハマナタマメ 植物海辺
ハマナタマメ植物海辺
暖かい地方の海岸に自生し、茎が地中に長く伸びて、ツルが広い面積をおおいます。夏から秋にかけ3cmほどの薄桃色の蝶型の花を咲かせますが、他のマメ科の花と違い、上下逆向きに花がつきます。
ハマナデシコ 植物海辺
ハマナデシコ植物海辺
海岸のがけや砂地に生え、茎の下の方は木質化して高さ50cmに達することもあります。淡い藤色の花を6月~11月に咲かせるので、別名フジナデシコ、またはナツナデシコと呼ばれています。
ボタンボウフウ 植物海辺
ボタンボウフウ植物海辺
砂浜のある海岸に生える野草です。風邪を防ぐ薬草として有名なボウフウに似ていて、同じような効能があります。ゴボウのように根を地中に長く深く伸ばし、夏頃、白色の小さな花を咲かせます。
オニヤブソテツ 植物海辺
オニヤブソテツ植物海辺
海岸のがけ地や温暖な地方の丘陵地の石垣などに生え、観葉植物としてもなじみの深いシダ類です。葉は光沢のある濃い緑色をしており、葉の裏側には丸い胞子嚢がびっしりと付いています。
アゼトウナ 植物海辺
アゼトウナ植物海辺
伊豆半島以西の海岸の岩場などに生えます。草丈は10cm程度で、秋から冬にかけて黄色い花を咲かせます。葉はへら状でやや厚みがあり、潮風や乾燥に耐えられるようになっています。
ノジギク 植物海辺
ノジギク植物海辺
日当たりのよい海沿いの斜面などに生え、秋に花を咲かせます。1884年、植物学者の牧野富太郎博士が発見・命名しました。旧三瓶町の町花だった「セトノジギク」は、今はノジギクと同じ種として考えられています。
ヒメハギ 植物海辺
ヒメハギ植物海辺
日当たりの良い乾いた場所に生える小型の野草。春から初夏にかけて、独特の形をした淡い紅色の花を咲かせます。草丈は10cm~30cm程度で、須崎海岸の遊歩道に降りる階段沿いなどで見られます。
ミサゴ 鳥類海辺
ミサゴ鳥類海辺
こげ茶色の翼で、頭のうしろに短い冠羽があります。水面をホバリングし魚を見つけ、水面に飛び込んで魚を捕まえます。海辺だけでなく、内陸部の肱川沿いやため池でも観察されています。
イソヒヨドリ 鳥類海辺
イソヒヨドリ鳥類海辺
オスは明るい青色の体で、お腹の部分だけ赤茶色をしています。本来は海岸の岩場や建物のすき間で子育てをしますが、内陸の市街地や川にも見られます。北部宇和海エリアや肱川上流エリアに生息しています。