先日の週末に、フットパスを楽しめる川津南でジオツアーを開催いたしました。

「フットパス」とは「森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径（こみち）【Path】」のことで、城川町川津南地区では地域団体「川津南やっちみる会」が中心となってフットパスに取り組んでいます。そして、なんと、四国初のフットパスとして整備されたのが、ここ川津南です。

ということで、途中やや険しい山道を抜けた場所に突如と現れる桃源郷の様な山里。今回はこちらを舞台にフットパスでゆっくり田舎を満喫します。

ガイドさんの自己紹介が終わったらいざ出発。今回は３つあるコースの内、午前中は「村四国88カ所コース」を歩きます。

川津南地区には村四国88カ所と言って、約100年前に地域の方々が四国霊場88カ所それぞれの土を持ち帰って八十八尊の石仏が祀られています。

今回はその祀られた88の石仏を約２キロの山道をゆっくり歩きながら石灰岩が点在する周りの風景や、そこに生きる動植物を観察しながら楽しめました。

途中、珍しいキノコや石灰岩に残る化石なども見ることができましたよ。野うさぎも顔を出してくれたのですが、さすがに写真は間に合いませんでした…。

コースの最後の方で心配していた雨も降ってきましたが、なんとか終了！ここちよい汗をかいたあとは、待ちに待った昼食です。今回は地域の方々が作った手作りの石窯で焼く、オリジナルピザ作り体験です。

皆さん好きな手作りソースを選んで、思い思いの地産の食材をのせて作るオリジナルのピザ作りを楽しんでおられました。もちろん自分たちで作ったピザは最高に美味しかったです。

さて、お腹を満たし、少し休んだあとは、午後の部のスタート。午後からのフットパスは雨の中の「三柱神社コース」です。

このコース、距離は短いのですが…階段が326段もある健脚コースです。途中途中休みながらゆっくりと神社や石段の保存の話をガイドさんから聞きながら登りました。これだけ素晴らしい石段が残っている場所も少ないです。

神社をお参りして下山した後は、「穴神鍾乳洞探検」です。洞窟に入る前にはこの穴神洞窟がどうやって出来たものなのか、どういった珍しい生き物がいるのか、など、しっかりとガイドさんからの説明をしていただきました。

しっかりと説明を受けたあとは、いよいよ洞窟に入ります。約75mの短めの鍾乳洞ですが、ガイドさんが要所要所でしっかりと説明してくれるので、見どころは満載。

途中、運良くコウモリにも出会えました。単体でとまっているのが「キクガシラコウモリ」と言って、集団でとまっているのが「コキクガシラコウモリ」です。これだけ集団で眠っている様子も珍しいので、本当にラッキーでした。

という事で、城川町川津南地区は、小さいながらジオの魅力が満載の地域で、丸一日楽しむことができました。これだけ楽しめるのも、地域の人たちのおもてなしがあってのものです。人の魅力がさらなる地域の魅力を引き立てている川津南は、これからも楽しみな地域です。ぜひ皆さんもフットパスを体験してみてはいかがですか？

参考：川津南やっちみる会ホームページ

（事務局　宇都宮）