活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
ゴロンタロ (Gorontalo) 州大学の学生11名が来訪しました。
1月25日(金)に、インドネシアの国立ゴロンタロ州大学の学生11名がジオパーク推進室を訪問されました。
彼らは現在、愛媛大学を拠点として1週間ほど愛媛県に短期滞在しています。
愛媛大学は平成19年7月にゴロンタロ州大学と学術交流協定を結び、多くの学生を受け入れてきました。
今回の訪問は国立研究開発法人科学技術振興機構が実施している、日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプラン」に採択を受けて実現したものです。
訪問の目的は四国西予ジオパークの概要について理解すること。
四国西予ジオパークのアドバイザーを務めながら、インドネシアの環境問題にも取り組んでおられる社会共創学部の榊原正幸教授(HPはこちら)の引率のもと、学生たちはゴロンタロ州のジオパーク活動をより良くするために学びます。
(なお、現在ゴロンタロはまだジオパークの認定を受けておらず、認定に向けた活動を行っています。)
はじめにジオムービーを鑑賞していただき、四国西予ジオパークに様々な地形や景色があるということを体験していただきました。
次にスライドで四国西予ジオパーク推進協議会の組織体制や各部会で取り組んでいる活動内容、さらには四国西予ジオミュージアム(仮称)の建設計画や、平成30年7月豪雨を踏まえて「せいよ自然と暮らしのカレッジ」を通じた防災意識向上への取り組みを紹介しました。
皆さんは四国西予ジオパークにとても関心を寄せ、多くの質問を受けました。
榊原先生と学生の皆さんを交えた意見交換から、インドネシアにおけるジオパーク活動の意義と問題点を垣間見ることができました。
インドネシアは日本と同じく火山や地震、そして津波によって多くの被害を受ける災害大国です。ジオパーク活動を通じて防災の意識や取り組みを定着させることで、こうした被害を軽減することができるかもしれません。
しかしながら災害の発生しやすい地域では、日本の貧困地域とは比べ物にならないくらい人々が貧しく、また教育水準も低いが故に防災教育が自分たちの生活の向上につながる実感が乏しいために、地域からジオパーク活動の理解を得られないということです。
過疎化とその先の貧困を回避するために、ジオパーク認定地域のみならず日本の地方は様々な取り組みを進めておりますが、日本の教育水準の高さがそのような活動を下支えしていると改めて実感しました。
推進室訪問後は卯之町の町並みを見学し、午後から佐藤真珠さんで真珠の装飾品づくりを体験されました。
愛媛大学に戻られた後は、短期滞在で学んだことをまとめて発表しインドネシアに戻られます。
普段外国人観光客の対応もあまりなく、海外のジオパークとの交流も少ない推進室としても、インドネシアの現状を知ることで自分たちの活動を振り返るとても良い機会となりました。
お別れの際に、みんなで “Seiyo” の “S” を手で表して、集合写真を撮りました。
ゴロンタロ州大学のみなさん、ご訪問いただき誠にありがとうございました!
(事務局:榊山)