活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
せいよ自然と暮らしのカレッジ「地域の宝を守る」を開催しました
2/9(土)、せいよ自然と暮らしのカレッジ「地域の宝を守る」を開催しました。
地域には、その土地のシンボルとなる自然や貴重な文化財など、さまざまな地域資源(地域の宝)があります。今回は、ジオパークの制度がこうした地域の宝の保護・保全にどのように役立つのかを学ぶことがテーマでした。
前半は、地域内での地域資源の保護の取り組みについて3名の方に話題提供をしていただきました。
1人目は、ジオパーク専門員の榊山匠さん。
ジオパークのサイトにはどのようなものがあるか、それらはどのような価値があるのかというお話でした。
2人目は、日本野鳥の会愛媛の松田久司さん。
ツル・コウノトリの保全に関する活動を紹介していただきました。ジオパークのサイトには指定されていないものの、これらの鳥が飛来する貴重な自然環境があることを学びました。
3人目は、市教育委員会の高木邦弘さん。
文化財の制度の概要とジオパーク活動に関係しそうな文化財の紹介、文化財行政から見たジオパークへの疑問などについてお話しいただきました。
後半は、四国西予ジオパークの学術アドバイザーを務める、日本ジオサービス(株)の目代邦康さんによる講義。
ジオパークは新しい仕組みのため、制度の運営においてまだまだ不十分な点があるそうです。そのため、サイトの保全のしくみづくりなどについては、文化財制度などの先例から学ぶことがまだまだあるとのこと。
一方で、ジオパークのおもしろい点としては、これまで評価されていなかったものを、専門家の協力を得ながら、自分たちで評価できるという点。
たとえば道端の名もない岩でも、それが地域の人たちの自然とのつきあい方・関係性を語るものであれば、それは1つの価値であり、ジオパーク活動で利用しながら、保全していくことができます。
ジオパークを地域資源の保護に役立てていく上で大切なのは、地域の宝を守りたいという住民の想い、そしてそれを支えてもらう専門家との連携(調査・研究)なのだと学びました。
(作成:一般社団法人ノヤマカンパニー)