活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
せいよ自然と暮らしのカレッジ「地域の宝を教育に活かす」を開催しました
2月24日(日)、せいよ自然と暮らしのカレッジ「地域の宝を教育に活かす」を開催しました。
講師は、一般社団法人ノヤマカンパニー代表理事の加藤さん。
社会が急速に変化していく中、教育に求められているものも変化しており、そうした背景の中で、ジオパークの教育活動をどう考えるべきか、というお話でした。
これまでの学校教育は、どのような知識を与えるか、そしてどれだけ知識が増えたかということが評価されがちでしたが、今後は生徒にどのような資質・能力が身に着いたか(何ができるようになるか)という観点が重要視されるようになっているそうです。
ガイドがジオパーク学習に関わる際も、学校側と学習の目標をよく共有して対応することが重要であると述べられました。
また、人口減少が著しい地方では、高校卒業後の進学が若者が地元から流出する最大の機会であり、県外に出た人のうち、就職の際に愛媛に戻ろうと考えた人は3割程度にとどまる、というデータが紹介されました。
このような状況に対して、ジオパーク学習のような地域資源を活かした教育がどのように役立つのか、というディスカッションもしました。
中では、ジオパークの目的は持続可能な社会の実現であり、その中での教育活動はESD(Education for Sustainable Development = 持続可能な開発のための教育)の視点を踏まえたものであるべき、とのお話がありました。最近よく耳にするSDGs(Sustainable Development Goals = 持続可能な開発のための目標)についても、自分たちの地域の中に落とし込んで考えていく必要があり、ジオパーク学習がそういうきっかけになれば…とのことでした。
ジオパークを活かした教育活動は、地域内のサイトについて調べて発表することに留まらず、様々な可能性がありそうです。よりよい教育活動の実践が、持続可能な地域づくりにつながっていくのではないでしょうか。
(作成:一般社団法人ノヤマカンパニー)