活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
まなびあんでジオパークの体験イベントを行いました。
4月30日に西予市図書交流館(通称:まなびあん)でジオパークに関する体験イベントを実施しました。
27日に開館したばかりの、まなびあんを祝ってのオープニングイベントでしたが、この日は大型連休の真っ最中。
雨が降っていたこともありお客さんが来られるか心配でしたが、開始30分前には列が出来始め、嬉しい誤算でした。
いつもは一つのイベントの機会に一つの体験しか実施しませんが、今回は豪華2本立てです。
まず一つは「世界に一つだけの岩石標本製作」。
西予市の地図の上に岩石のチップを貼りつけながら、大地と人との関わりを楽しく実感してもらいます。
「この石は触るともろくて白い粉がつくけど、学校で触ったことないかな?」
「この石とよく似たものは、お盆とかにお墓参りして見たことない?」
石を貼り付けることも楽しい作業ですが、普段気にとめない石たちが私たちの生活と深く関わりがあることに、会話の中で子供たちに気付いてもらいます。
気付いた子は表情でわかりますし、自分から積極的に話に加わっていくようになります。とても大事なことです。
担当者はこの岩石標本製作を通じて、参加したすべての子供たちに「気付き」の楽しさを味わってもらえるようになりたいと思っています。
晴れた日には今日の関心をそのままに、ジオサイトに遊びに行ってみてくださいね。
もう一つは「アンモナイトのレプリカ作り」。
こちらは愛媛県総合科学博物館で岩石や化石を専門としている山根学芸員が担当しました。
こちらはレプリカを作る前に、本物のアンモナイト化石をじっくり観察。
子どもたちが化石を観察して気付いたことや思ったことを話したあと、アンモナイトがどのような生きものだったのだろう、と想像を膨らませます。
レプリカを型どり、軟体部を含めた復元模型をつくる作業も、皆さんの想像力を掻き立てた後から始めるので取り組み方に個性が出ます。
リアルを追求する子どももいれば、ユニークな造形を頑張る子どもも。
実際に生きていたアンモナイトを見たことのある人は誰もいません。
すなわち「正解」のない挑戦なので、失敗を恐れる必要のない体験です。
でも、そうやって自由な考えの中で生まれてきたものが本当の姿と近いところにあるのかもしれませんよ。
イベントは両方合わせて100名近くの方に来ていただきました。
ご参加いただきまして誠にありがとうございました。
(事務局:榊山)