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活動アルバム活動アルバム活動アルバム 市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

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市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

「SEA TO SUMMIT 2019 環境シンポジウム in 四国西予ジオパーク」が開催されました。

9月7日に西予市の宇和文化会館にて、「SEA TO SUMMIT 2019 環境シンポジウム in 四国西予ジオパーク」が開催されました。

「SEA TO SUMMIT」は、講演会やシーカヤック、サイクリングやハイキングなどのプログラムを通じて自然に親しみ、環境について考えるきっかけにつなげるイベントで、モンベルが特別協賛に加わっています。

環境シンポジウムでははじめに、SEA TO SUMMIT連絡協議会代表でモンベルグループ代表の辰野勇さんよりご挨拶があり、続いて西予市の管家市長からご挨拶がありました。

シンポジウムの講演者は福山市立大学の澤田結基先生で、タイトルは「等高線から見る西予市の海・里・山」です。

講演はまずご自身の自己紹介から始まりました。
地形の研究者になったきっかけとしてアウトドアスポーツに熱心に打ち込まれていたそうです。
会場の皆様ともここでぐっと距離が近くなっていた気がします。

続いて西予市の地形を特徴づけるものとして「リアス海岸」を紹介しました。
先生自身、講演の1か月ほど前に西予市へ下見に来られた際、その海岸線の長さに驚いたそうです。

リアス海岸の急傾斜と温暖な気候が柑橘栽培を育んだ訳ですが、地形的な条件はポテンシャルに過ぎず、実際にここまで西予を含めた南予地域で今も盛んに柑橘が行われているのは様々な困難を乗り越えてきた地元の方々の意志があってこそ、とありがたいお言葉もいただきました。
さてそんなリアス海岸はあるジオ的な出来事がきっかけで作られました。
それは気候変動による海面上昇で、河川に削られた谷や稜線がそのまま海に沈むことで、入り組んだ海岸線が出来上がった訳です。

また海面上昇する前の日本列島は多くの場所が陸続きで瀬戸内海は大きな陸地でした。
実際に瀬戸内海の海底は水深数十メートル程で、瀬戸内ではリアス海岸が発達しない代わりに、流れ込んだ土砂がすぐに港湾部を埋めて三角州が発達するとのこと。
そして日本全体として見てみると、リアス海岸のあるところの近くには現在も隆起を続ける山地や山脈があり、両者ははっきりとした因果関係をまだ示すことはできないながらも深い関わりがあるといいます。実際に四国山地と南予のリアス海岸はすぐ近くにあり、南予の沖の海底はすぐに深くなっています。これも四国山地の隆起がもたらしたものかもしれません。
会場のみなさん、海岸と山、そして気候にそんなつながりがあったのか!と驚かれている様子でした。

最後に地形と地質の関係として、地表に表れている岩石の固さが傾斜の緩急と関連していることを紹介されました。
例えば四国西予ジオパークであれば、四国カルストの石灰岩が広がる場所とそれ以外の場所では、等高線の密度(傾斜の違い)を地形図から読み取ることができます。

講演後は、ジオサイトの映像をジオミュージックとともに楽しみます。
講演で出てきたリアス海岸やカルスト地形について、ドローン空撮した映像を眺めることで今一度その特徴を把握することができましたね。

その後急遽辰野会長の特別スピーチが行われ、全体プログラム終了後にモンベルさんから参加者向けの競技説明が行われました。

会場の後方には四国西予ジオパークの紹介展示を設置。
受付隣りにはジオミュージックの試聴ヘッドホンを置いたりと、少しでも競技参加者にジオパークに親しんでもらう工夫をしました。
モンベルさんも競技の参加景品を展示したりと会場を盛り上げてくださいました。

講演会は計140名の方々が参加され、大いに賑わいました。
翌8日はいよいよ競技の方が行われます。
直前に台風13号が西へと進路を逸れたので、無事に晴天のもの実施できるといいですね!

(事務局:榊山)