10月15日（火）に野村中学校1年生が明浜のジオサイトを見学しました。

一同はまずはじめに「明浜の石灰産業遺産群」へ。
ここではジオガイドさんが、明浜の高山地域で栄えた石灰の採掘と加工について紹介しました。

普段は見ることのできない石灰窯の窯の中の様子も見ることができました。

石灰窯の職人たちは、石灰と一緒にさつまいもを窯に入れて、石灰の反応熱でできた焼き芋をおやつ代わりに食べていたとか。
この日は当時を再現した焼き芋づくりも見学しました。
石灰の中に芋を敷き詰め、水を加えて蓋をします。

途中、周りが見えなくなるくらいの水蒸気の煙が上がります。

無事に焼き芋が出来上がりました！

続いて少し移動して、「狩浜の段々畑」へ。
ここでは段々畑ガイドの会のみなさんがご案内します。

段々畑にはまだまだ青いみかんがついていました。
もう2か月ほど経てば、本格的な収穫のシーズンです。

今回はさらに門の脇地区の谷あいで現在建設中の砂防ダムを見学。
昭和18年の台風による土石流によって崩壊した場所で、当時は事前に避難していたので人的被害を免れました。
それ以来この地域ではこの災害を語り継いでいますが、中学生を案内するのは新しい取り組みでした。

ガイドさんの企画と実践で、大地の災いと恵みを同時に知る良い機会となったのではないでしょうか。

（事務局：榊山）