活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
サポート部会で化石採集会を行いました。
12月14日に四国西予ジオガイドネットワークのサポート部会で化石採集会を行いました。
サポート部会ではジオガイドが満足にガイドを行えるように、ジオサイトの清掃や資料収集などの活動をしています。
(この活動はジオガイドネットワーク活動の一環として実施したものです。一般の方が事前に許可なく西予市内で化石を採集されることはご遠慮ください。)
今回は、「不思議なものを見つけたので是非専門員の榊山さんに同定をお願いしたい」とサポート部会の山本さんの案内で、城川町の山奥へ。
確かにそこには、「何か」がありました。
これは「ノジュール」と呼ばれるものです。
地層の中に石ころなどが核となり、周囲の砂泥の層が圧縮・凝縮して核に同心円状に集まることで様々な形の塊になります。
よく化石に見間違える方も多いですが、これ自体は化石ではありません。
しかしながらまれに化石が核となっている場合もあります。
今回見つけたものは果たして…。
残念ながら、ノジュールには化石が入っていませんでした。
気を取り直して、午後から別の場所へ移動して化石探しです。
昨年の採集会で石灰岩やチャートの巨礫が見られた河原を歩きました。
石灰岩の巨礫の中にはフズリナを見ることができました。
(紡錘形の生き物で、5mm~1cmほどの大きさ。石炭紀~ペルム紀の温暖な海に生息していた。) 写真中央の丸い粒状の構造がフズリナです。
新人ガイドさんも初めてフズリナを見ることができ、満足して帰ろうと皆が思ったそのときでした。
サポート部会の菊地さんが皆を呼び集めます。
向かってみるとそこには…。
なんとそこには貝の印象化石がたくさん入った巨礫がありました。
(昨年度見つけられなかったので、今年の増水時に上流から流されてきたのかもしれません。)
断片的で種の同定には至りませんが、立派な放射肋が残っています。
同行したジオガイドの皆さんも大盛り上がり。
新しい発見もあり、無事に採集会を終えることができました。
(事務局:榊山)