活動アルバム活動アルバム活動アルバム 市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

活動アルバム
活動アルバム

市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

桂川渓谷の植生に関する調査報告が出版されました。

2018年に実施された、桂川渓谷のシダ植物の植生調査に関する報告が投稿出版されましたのでご紹介します。

この調査は西予市の地域づくり組織の一つである、野村自治振興協議会が北里大学薬学部附属薬用植物園の石川寛先生に依頼して実施されたものです。
調査報告は日本植物園協会から出版されている「日本植物園協会誌」に掲載されました。タイトルは「愛媛県西予市野村地域におけるシダ植物フロラ調査についての報告」となります。
(文章は下記の日本植物園協会ホームページよりどなたでもダウンロードできます。第54号の29~35ページに掲載されています。)
日本植物園協会誌| 公益社団法人 日本植物園協会

桂川渓谷周辺における調査は8月29日と30日の2日間だけでしたが、19科42属70種のシダ植物が見つかりました。
渓谷内ではコウヤコケシノブ(コケシノブ科)、シシラン(イノモトソウ科)、マメヅタ(ウラボシ科)などの着生シダ類が多く観察されました。
着生シダ類の多さは、渓谷の地形と気候がもたらす湿度の高さが一因と考えられます。

Mamezuta

マメヅタ

Shinran

シンラン

一方で渓谷西側の道路沿いは、渓谷内とは異なり日当たりが良くて乾いた場所も多く、異なる種類のシダ植物も観察されました。
コシダやワラビなどがよく見られました。

koshida

コシダ

warabi

ワラビ

また調査当日は野村自治振興協議会や四国西予ジオパーク推進協議会のメンバーが同行し、石川先生からシダ植物の見分け方などを教わりました。
詳しくは、下記リンクをご覧ください。
2018年8月29日-8月31日 桂川渓谷でシダ植物調査が行われました。

桂川渓谷は植生の豊かな場所として知られていましたが、シダ植物の植生に関する調査報告は今回が初めてです。
それまでの記録と対比することはできませんが、豪雨災害で被害を受けた直後の植生を記録した貴重なものです。
また、河床への土砂の流入や倒木による日光量の変化によって今後のシダ植物の植生が変化する可能性もあります。

四国西予ジオパークでは、この調査成果を桂川渓谷の植生の保全やガイド養成に役立てていきます。

注意:本調査では事前に西予市へ許可を得た上で植物を採取しました。
許可なく桂川渓谷の植物を採取することはご遠慮ください。

(事務局:榊山)