• TOP>
  • 活動アルバム>
  • せいよ自然と暮らしのカレッジ「地形を読み解くまち歩き」を開催しました

活動アルバム活動アルバム活動アルバム 市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

活動アルバム
活動アルバム

市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。

せいよ自然と暮らしのカレッジ「地形を読み解くまち歩き」を開催しました

12/6(日)、西予自然と暮らしのカレッジ「地形を読み解くまち歩き~ジオパーク×防災~」を開催しました。

今回の講師は、香川大学創造工学部教授で、NHK総合の人気番組「ブラタモリ」にも出演歴のある長谷川修一先生。
平成30年7月豪雨で水害に見舞われた西予市野村町を、地形に注目しながら歩きました。

はじめに、乙亥会館に10月にオープンした「災害伝承展示室」の見学。地元の語り部さんに案内していただきました。

テラスからは平成30年7月豪雨で氾濫した肱川がよく見えました。
当時は、このテラスのところまで増水したそうです。

展示室で平成30年7月豪雨について振り返ったうえで、まち歩きがスタート。

「この場所の高低差はいったいだれがつくったんでしょう?」
長谷川先生が参加者にいろいろ問いかけながら進んでいきます。

まちの中には、豪雨被害でここまで水が押し寄せた、という住民手作りの記録も。

地形図を見ながら、今いる場所がどういう地形なのかを俯瞰しながら歩いていきます。

何気ない風景も、見るべきポイント抑えると、その成り立ちが見えてくるものです。


洪水の水流で傾いたフェンスの前で、堤防による治水対策の考え方のお話。

堤防を高くすることによって越水時に水流の強さが大きくなる場合もあるし、堤防を作る場所によってもその効果は違ってくる。最近は農地などの浸水はある程度許容し、人が暮らしている大切な場所を守る、という考え方もある。ハードによる治水対策はあくまでも時間稼ぎで、ダムや堤防を過信せず、適切な避難行動を行うことが大切、ということを改めて認識しました。

地元出身の参加者から、実際に目の当たりにした水害の様子を聞くことで、より、学びが深まりました。

肱川の流れが形成した河成段丘の上に広がっている野村町。肱川との共生はこれからも課題です。
今回の講座をきっかけに、自分がすんでいる町の地形にも注目し、災害対策について考えてみてもらえたら、と思いました。

(作成:一般社団法人ノヤマカンパニー)