令和6年6月13日(木)に西予市立野村小学校で4年生の出前授業を行いました。今回は防災に関するテーマです。

西予市野村町では、6年前の西日本豪雨で土砂災害を含む甚大な水害の被害を受けました。
このような災害から身を守るためには、どのような場所で災害が起こるのかを知ることが重要です。
そこで今回は、当館の専門員が地図を用いて土砂災害が起こりうる場所の説明をし、児童が土砂災害が起こる可能性のある場所を地図を用いて考えました。

児童たちは地図上で尾根と谷の等高線を色鉛筆でなぞり、そこから安全な場所や土砂崩れを起こしやすい場所を考えました。
等高線や地図記号は社会科の授業で学習したとのことで、さらに地図から地形を読み解き、災害対策に活かすという発展的な内容を扱いました。
児童たちは地図から等高線のへこんだところ、つまり谷に水が集まって川が流れることを学び、そのような場所では土砂災害が起こりやすいことを理解しました。

児童のみなさんにとって、平面の地図から尾根や谷という立体的な地形を想像するのは難しいことだと思います。
今回の授業で、地図から地形のでこぼこや、災害の起こりうる場所を推測できるんだ！というすごさが伝わったのではないでしょうか。

普段の生活でも身近な地形や地図に興味を持ってもらうことで、いざ災害が起こったときの避難の判断に役立ててもらえればうれしいですね。

(事務局：F)