活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
10/5 山口大学の齊藤先生たちが田穂の石灰岩を調査されました。
10月5日(土)に山口大学の齊藤諒介先生と、その学生の村田さん、またパキスタンの研究者の方たちが田穂の石灰岩を調査されました。
四国西予ジオミュージアムからは高橋館長と榊山が調査に立ち会いました。
齊藤先生と村田さんは以前にも田穂の石灰岩の露頭を調査されており、その調査成果を2024年の日本地質学会山形大会で発表されました。
発表によると田穂の石灰岩には、石灰岩が形成された前期三畳紀の時代に生じた気候変動および炭素循環に関する痕跡が残されているとのこと。
前期三畳紀は通称「P-T境界」と呼ばれる、地球史上最大級の大量絶滅が起きた後の時代。「P-T境界」の大量絶滅の原因ははっきりとは分かっておらず、「P-T境界」前後の時代の環境を明らかにする研究は極めて重要と考えられています。
今回はその研究を発展させていくための追加分析用の石灰岩を採取されるそうです。
パキスタンの研究者の方たちは日本への来訪も初めてで、石灰岩はもちろん城川の里山の風景を嬉々として楽しんでおられました。
先生たちの研究が地球史の解明ならびに四国西予ジオパークの学術的価値を更に高めていくことを期待しています!
※齊藤先生たちの調査は事前に許可を得た上で実施しております。一般の方が事前に許可なく西予市内で化石を採集されることはご遠慮ください。また他の研究者の方々も田穂の石灰岩を調査されたい場合は、西予市役所ジオパーク推進室までお問い合わせください。
(事務局 S)