活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
愛媛大学が博物館実習を行いました。
5月12日から13日にかけて、愛媛大学が明浜と城川において博物館実習の授業を行いました。
「博物館実習Ⅰ」という授業名で、12日は明浜の野外で行われました。「博物館の実習」なのになぜ外で行うのか、と疑問に思われるかもしれませんが、博物館の中で展示されている岩石や生き物の剥製などは、元々野外調査において収集されたものです。この授業はこうした岩石等の収集と整理、そして成果を発表するなどの経験を積むという目的で行っているとのことでした。
初日は大きく3つのグループに分かれて行い、岩石グループは、明浜の浜辺で露頭(岩石や地層が露出した場所)や、れき(石ころのこと)を観察し、収集しました。
浜辺にはチャートや石灰岩のれきがたくさん見られました。
海の生き物グループは、早々とヒトデやウニを大量に捕まえることができました。
昆虫グループは、野原や茂みで昆虫採集です。
柄の長い虫取り網を使って、上手に昆虫を捕まえていました。
2日目は雨が降りましたが、頃合を見計らって各グループが標本採集やフィールドの観察を行いました。
岩石グループは、明浜の光洋台(高山石灰発祥之地)で石灰岩とメランジュ(地殻変動などで砕かれた様々な種類の岩塊が混在する層)を観察したり、河童の狛犬が見られる若宮神社を見学しました。
海の生き物グループは、昨日に引き続き活きのいいヒトデを見つけました。
さらに標本採集が一通り終わると、全員で明浜歴史民俗資料館も見学されました。
午後からは城川に場所を移し、城川地質館の展示も見学して、展示の工夫や収蔵庫の管理について学ばれていました。
10月には城川にて、収集した標本の研究成果を発表する予定だそうです。
(事務局:榊山)