四国西予ジオパークで「文化サイト」に指定している笠置峠古墳が、愛媛県の史跡として指定されました！

（写真は西予CATVが撮影）

笠置峠古墳は4世紀前後につくられた前方後円墳です。全長約47m、しゃもじ型の珍しい形で、その名の通り西予市宇和町と八幡浜市との境にある標高411mを越える丘陵上に位置しています。古墳のある場所からは南に宇和盆地、北に八幡浜、西に佐田岬半島と宇和海を見ることができ、天候に恵まれれば九州を望むことができます。当時の人々が意識的にこの場所を選んだと考えられています。
また発掘された出土遺物には直口壺や高坏、食物形土製品があり、被葬者が納棺され古墳が完成した後に、飲食物を供える儀礼が行われたと考えられています。

笠置峠古墳は平成8年から発掘調査が行われ、様々な研究者や地域の方々による保全と活用が展開されてきました。これらの取り組みが県指定につながりました。引き続きジオパークとしても保全と活用を更に進めてまいります。