四国西予ジオパーク認定10周年を迎えて

平成25年（2013年）9月24日に西予市が「四国西予ジオパーク」として日本ジオパークの認定を受けてから、10年を迎えました。

皆様には認定を目指して推進活動を始めた当初から、数多くのご協力、ご支援をいただいてまいりました。現在も市民団体などによるサイトの保全、市内小中学校における総合的な学習の時間の題材としての利用、県内高校や愛媛大学の授業での利用、ジオパーク応援店や「四国西予ジオの至宝」の認定事業者との連携など、保全、教育、観光、物産に関しまして現在も様々な取り組みを、産官学民が一体となって進めているところです。

また、５年前に発生した平成30年7月豪雨や、今なお続く新型コロナウイルスの流行を通して、私達は自分たちが住んでいる地球の環境が様々な自然現象によって大きく変動するという事実に直面しました。こうした経験を踏まえ四国西予ジオパークでは、大地の成り立ちと私たちの暮らしの関わりを理解することが防災や減災にもつながると考え、様々な学習や普及活動を実践しています。

そして令和4年4月23日には四国西予ジオパークの拠点施設である四国西予ジオミュージアムが開館しました。開館2年目となる今年も多くの方のご来館、並びに他団体によるご活用をいただいているところです。今年の6月には四国西予ジオミュージアムの展示に対して日本展示学会の学会賞が授与されるという、貴重な機会もいただきました。

今後もこれらの取り組みを充実させるとともに、次の10年に向けてジオツーリズムによる観光の振興、ユネスコ世界ジオパークの更なる理解と地域への浸透、さらに郷土研究マガジン「だいちのめ」の取り組みのような、地域に眠る大切な価値の掘り起こしや異なる意見を持つ人どうしがじっくりと対話を重ねていく機会を増やしていくことに重きをおいて活動に励んでまいります。

皆様には今後ともどうぞご協力、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

四国西予ジオパーク推進協議会事務局