西予市城川地区を流れる黒瀬川。この流域の地質は周囲と異なり、シルル紀(約4億2500万年前)のサンゴや三葉虫の化石が数多く発見されています。 日本列島の地質は約2億5000万年前から始まる中生代から新生代にかけてつくられたものがほとんど。 さらに、人類の誕生が600万年前~500万年前であることを考えると、その地質がいかに古く、貴重なものであるか分かるはずです。
実は、この黒瀬川構造帯及びそれと関連する地層は、西は九州から東は関東まで続き、総延長は1,000kmを超えます。城川地区がまだ「黒瀬川村」と名乗っていた昭和30年代に、この特異な地層が初めて詳しく研究されたため、その名が付けられました。