活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
城川小学校でジオ学習を行いました。
緊急事態宣言が5月25日に全地域で解除され、様々な地域で日常に戻るため少しずつ歩みを進めていることかと思います。
西予市でも同25日から小中学校が通常通り再開しました。
(もちろん、まだまだ油断は禁物です!)
そんな中さっそく、城川小学校からジオパークの授業の依頼があり、27日に出前授業へ行ってきました。
最初の時間は高橋事務局長による、ジオパークのお話です。
4年生16名、5年生12名が参加してくれました。
まずは、城川町出身の児童たちに、身近な場所の地形をご紹介。
「君たちの住んでいるところを空から眺めると、段々の地形になっているんだよ。」
「黒瀬川って小学校の校歌にも出てくるけど、この川の名前が付いた地層が西予市に点在しているんだ。」
児童たちも総合的な学習の時間を心待ちにしていたのか、熱心にジオの話を聴いていました。
続いて城川以外に、西予市にはどんな地形や自然があるのか、たくさんの写真を見て学んでいきます。
こうして、大地(地質や地形)・自然(動植物)、そこで織り成す私たちの暮らしがジオパークの構成要素であることを伝えました。同時に、大地や自然を保全し、持続可能な地域社会を推進していくことがジオパークの活動であることも説明しました。
ジオパークの活動は多岐にわたりますが、中でも現在力を入れて進めている、「四国西予ジオミュージアム(仮)」の計画も紹介しました。4年生の児童たちが6年生になったときにオープン予定で、是非皆さんにも遊びに来てもらいたいですね。
2時間目は榊山専門員による体験学習「世界にひとつだけの岩石標本作り」を行いました。
用意したシートの上に、西予市の大地をつくっている身近な石を貼って、岩石標本を完成されるプログラムです。
ただ単純に貼り付けていくのではなく、石たちをよく観察して、触って、色つやや固さをひとつひとつ確かめます。
「石灰岩」という白い石を触ると、手には白い粉が。
これに気づいた児童には、この粉が私たちの身の回りでどんな風に使われているか、考えてもらいました。
(石灰岩は、学校のチョークやライン引き、畑の肥料などに用いられています。)
こうして、普段何気なく目にしている石が私たちの暮らしと深い関わりがあるのだと感じてもらいます。
無事に7つの石をシートに貼り付けて、きれいな標本が完成!
みんな大盛り上がりでした。
ご依頼いただいた当初は、事務局も「基礎科目の授業を優先しないで大丈夫かな?」とも思いました。
しかしながら校長先生から、「国語や算数ばかりでも子供たちが退屈していけないので、是非お願いします」と暖かいお言葉をいただきました。
児童や生徒たちがジオパークの魅力に触れることができるのは、他でもない現場の先生方のご助力のおかげです。
今回は、城川小学校の教職員の方々のご理解とご尽力のおかげで、児童たちにジオパークに親しんでもらうことができました。この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
(事務局:榊山)