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西予市では、四国西予ジオパークを広めるため様々な取り組みを行っています。ここでは、今後開催予定の最新のイベント情報をお知らせします。

2011年11月28日

第1回ジオ資源調査報告(四国カルスト大野ヶ原・惣川)

カテゴリー:未分類

面積515k㎡、海抜0m~1,400mまでの海・里・山が広がる西予市には、数多くのジオパーク資源が存在しています。

来年度から本格的に実施するジオパーク構想推進活動の基礎資料とするために、西予市宇和町のご出身で、本市の地質や地形に詳しい愛媛大名誉教授の鹿島愛彦先生にお願いし、9月から11月にかけて、5回にわたってジオパーク資源調査を行いました。

今回は9月10日に実施した第1回調査(四国カルスト大野ヶ原・惣川地域)の概要報告をします。

標高1,400mの源氏ヶ駄場には乳牛が放牧されています。高地に広がるカルスト地形を産業に活かして、酪農、花きの生産、観光などの暮らしが営まれています。

「源氏ヶ駄場」という地名は、その昔、壇ノ浦の戦いに敗れた平家がこの地に逃れた際、白い石灰岩群を源氏の馬と見間違えたという伝説から名づけられたものです。


このあたりに川はありません。雨水はドリーネといわれる石灰岩地形の底にすいこまれてゆきます。


標高1,100mあたりに大野ヶ原小学校があります。小さな小学校ですが、子どもたちがいるということは、産業がきちんと成り立っている証拠です。四国にありながら、冬には1メートル以上の積雪もあり、なんでも、真冬にはビールを凍りつかせないために冷蔵庫に入れるとか・・・


石灰岩からは、今からおよそ2.5億年ほど前の化石(ボウスイチュウ)が見つかることもあります。


カルスト石灰岩の下の地層にあたる枕状溶岩。海底で噴火したマグマが固まったものだと考えられています。


ブナの原生林を目指します。牛たちが出迎えてくれました。


今回は時間がなくて、残念ながら私たちはブナ林を少し覗いただけでしたが、ブナ林遊歩道でノルディックウォークを楽しまれた「野村健康づくり教室」の皆さんに出会うことができました。最高の健康づくりにつながったことでしょうね。


西予市には、坂本龍馬が土佐から伊予に脱藩したと伝えられている「龍馬脱藩の道」が2つあります(韮ヶ峠説と九十九曲峠説)。どちらの関係集落も体験ウォーク等のイベントにも積極的です。写真は韮ヶ峠にある石碑。


脱藩気分が味わえるかな?


四国カルストを下ると湧水があります。この水は「ぞっこん四国」という名前でミネラルウォーターとして販売されています。焼酎やウイスキーを割るとうまいといううわさ。


全長515mの鍾乳洞「羅漢穴」。

地底探検気分が味わえますが、ライトとヘルメットは必需品です。愛媛県の天然記念物に指定されています。


四国カルストに源を発し、惣川を流れる船戸川は深い谷を刻んでいます。大変珍しい「川ノリ」が自生しているそうです。


惣川の中心部には、西日本最大級の茅葺き屋根を持つ、「土居家」が大切に保存されています。

蔵の中はカフェになっています。


多様なジオパーク資源満載の大野ヶ原と惣川。ジオパークを目指す西予市にとって強い味方になりそうです。