活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
せいよ自然と暮らしのカレッジのフィールドワーク(三瓶編)を開催しました
地域を回りながら、ジオパークの楽しみ方や活用方法を考えるせいよ自然と暮らしのカレッジのフィールドワーク。
第3弾のお題は、「三瓶(みかめ)は海の上にできた町?」です。
最初に訪れたのは、宇和町岩木にある三瓶神社。名前の通り、もともと三瓶町にあった神社ですが、その後何度も移転を重ね、現在の場所に落ち着いたそうです。
今回は神社総代さんのご協力のもと、特別に神社の本殿の中も見学させていただきました!
貴重な文化資料の中に、三瓶町の地名の由来になった伝説を描いたものがありました。
神社を後にし、車で三瓶町へ移動。
いちばんはじめに三瓶神社があったとされる場所を訪れると、すぐそばに「三瓶町名由来の地」の石碑がありました。
用意していた古写真のコピーに、ちょうどこのあたりから撮影されたと思われるものがありました。昔は川の河口に砂浜が広がっていたことが、写真から確認できました。
今度は商店街へ。もともとこの辺りは塩田がつくられており、そこを埋め立ててできた土地のため、「塩田町商店街」と呼ばれていたそうです。
かつては地区にあった紡績工場で多くの女工さんが働いていたので、塩田町商店街の化粧品屋さんは県下でトップの売り上げを記録したこともあったそうです。
今の商店街はシャッターを閉めたままのお店も多く、参加者の方々から「寂しいね」「なんとかしたいね」との声が聞こえてきました。
朝立地区には、江戸時代から昭和にかけて海を埋め立てて土地を広げ、町ができた歴史があります。江戸時代に埋め立てられたできた地区(菅新地)では、趣のある外観のお宅も見ることができました。
昼食をはさんで訪れたのは三瓶文化会館のふるさと展示資料室。ここには、明治の三瓶町の様子を描いた絵図があります。
絵図を見ながら歩いたコースを確認し、三瓶町朝立地区の土地の成り立ちや、リアス海岸という地形から漁業や海運で栄えた町の歴史などを学びました。
最後に、朝立会館の見学。地域に伝わる朝立文楽は、かつて町が栄えた時代の象徴です。こうした伝統芸能を継承していくには、さまざまな課題もあります。今後のまちづくりのあり方についてあらためて考える機会になったのではないでしょうか?
※三瓶文化会館ふるさと展示資料室、朝立会館は普段は一般開放されておりません。
(作成:一般社団法人ノヤマカンパニー)