活動アルバム
市内外の皆さんに四国西予ジオパークを理解していただくため、イベントや研修会など様々な取り組みを行なっています。ここではこれまで実施してきた活動の記録をご紹介します。
明浜職員組合で出前講座を行いました。
11月8日に明浜の「民宿故郷」にて明浜職員組合の秋季定例会が行われました。
その中で身の回りの地形を地図から判別して土砂災害の危険性を知る方法を講演しました。
参加者は計15名、みなさん熱心に聴講してくださいました。
冒頭で、「減災という言葉を耳にしたことがありますか?」と尋ねると、反応はいまひとつ。
いわゆる「防災」は災害の被害をゼロにできるという考えのもと、災害が発生したときの対応に関する取り組みです(避難訓練、耐震工事、防波堤などなど)。
一方で「減災」とは災害の被害をゼロにするのは難しいけれども最小限にはできるという考えのもと、災害が起こるまえに実施する取り組みのことです。
最も簡単で効果的な減災の取り組みは各地域の身近な地形で起こる災害を把握し、関心を高めることだと思います。
高山や俵津在住の参加者が多いということで、そうした地域の土砂災害の起こり得る場所を地形図を一緒に眺めて確認しました。
どうして土砂災害が起こりやすい地形となったのか、大地のでき方の背景なども紹介しました。
あわせて、9月から国土地理院が実施している新たな地図記号「自然災害伝承碑」もご紹介。
掲載が始まったばかりで愛媛県はまだ掲載が少ないのですが、南予もまだまだ地域に残された災害の伝承碑はおそらくあるでしょう。
自然災害伝承碑の記号(国土地理院のホームページより)
自然災害伝承碑(国土地理院ホームページ)
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html
ジオパークの活動は、とりわけ「大地と人との関わり」を地域の方々に再確認していただく活動ですので、こうした減災の活動に最も貢献できると考えております。
地域ごとで地形の特徴や起こり得る自然災害はそれぞれ異なりますので、今後も様々な場所に出向いて出前講座を実施していきたいです。
(事務局:榊山)