とても速いスピードで成長し続ける地質
「トゥファ」の語源はラテン語で「小さな穴があいている白い石」という意味です。石灰岩になる前の岩石で、川底や周りの石が白っぽくなっている部分がトゥファです。
中津川のトゥファは全長380m、幅10mの範囲に広がり、1年に数ミリ程度ですが、速いスピードで今なお成長しつづけている日本でも最大級のもので、多くの研究者からの注目を集めています。
「トゥファ」の語源はラテン語で「小さな穴があいている白い石」という意味です。石灰岩になる前の岩石で、川底や周りの石が白っぽくなっている部分がトゥファです。
中津川のトゥファは全長380m、幅10mの範囲に広がり、1年に数ミリ程度ですが、速いスピードで今なお成長しつづけている日本でも最大級のもので、多くの研究者からの注目を集めています。
トゥファとは、淡水中に出来る小さな穴がたくさん空いた白っぽい堆積物のことで、石灰分をたくさん含んだ水から、炭酸カルシウムが沈殿して出来ます。 具体的には、上流で降り注いだ雨は、石灰岩層を通過し地下水となり、再び山の中腹から湧水となって地表に流れ出ます。その際、この谷川にいるシアノバクテリアが光合成をすることで水中に溶けている石灰分を急速に沈殿させます。こうしてトゥファができあがります。
同じ石灰堆積物である鍾乳石が1cm成長するのに10年~数千年かかるのに対して、トゥファの堆積速度は年間数mm~1cmというスピードで生成されます。
トゥファの断面にはしま模様があります。雨が多い夏場はトゥファがたくさんでき(色が暗い部分)、雨が少ない冬場にはできる量が少なくなります(明るい部分)。採取·加 工:愛媛大学博物館実習生