奥伊予の山里に伝わる農山村文化

「わがむらは美しく」のキャッチフレーズで独自の町おこしをしてきた黒瀬川エリアがある城川町では、地域の人々が大切に守ってきた祭りや風習が今に伝わります。

魚成の実盛送り

田植えが終わった6月の最終日曜日に害虫退治と五穀豊穣を願うために行われます。平安末期に非業の死を遂げた斎藤実盛の無念が害虫にのり移ったという言い伝えに由来するもので、実盛の人形を持ち念仏装束で練り歩きます。

お接待の場・茶堂

茶堂と呼ばれる簡素な小堂が53ヵ所も残っています。茶堂では、宗教的行事が行われ、四国遍路や道行く人にお茶を接待することによって功徳を積む信仰の場でもありました。現在も地元の人々の交流の場として使用されています。
※国選択無形民俗文化財

川津南楽念仏

今年亡くなられた方の法要にあわせて行われる念仏踊りで、本堂での僧侶の読経と、親族の焼香に合わせて、境内では楽念仏が舞われます。特に「打ち上げ」が勇壮で、揃いの浴衣、白足袋、草履、笠をかぶり、太鼓と鉦とともに唱えます。

神仏講

城川町遊子谷上川地区で4月の中旬に行われます。地区内の神仏を巡礼して、集会所で懺悔文や般若心経、念仏を唱え、お伊勢踊りを踊ります。年十数回におよぶ行事を継承するために、まとめて一度に実施しています。
※国選択無形民俗文化財

窪野の八ツ鹿踊り

三滝神社では4月第3日曜日の大祭の日に、八ツ鹿踊りが奉納され、雌鹿をめぐって雄鹿が争いを繰り広げます。伊達家の宇和島藩入部がその始まりとされますが、窪野地区ではそれよりも早い時期に始まったとする説もあります。
※国選択無形民俗文化財

どろんこ祭り

7月の第1日曜日に、五穀豊穣と害虫退治を目的とした田植え休み祭り。牛による代かきやどろんこ活劇「畦豆植え」、天狗の面をかぶった大番が登場する「さんばい降し」など、そのユーモラスな祭りに多くの観客が集まります。
※牛の確保が困難なことなどにより、2018年から休止となっています。