リアス海岸が育む、日本有数の柑橘

宇和海に面する明浜町や三瓶町は天まで届くような段々畑を中心に柑橘栽培が盛んです。 なぜ、リアス海岸に面したこの地域が、日本有数の柑橘の生産地を形成しているのでしょうか?


美味しい柑橘を育む3つの光

美味しい柑橘が育まれる理由

水はけの良い急斜面

柑橘畑の多くが、なだらかな平地ではなく、山地などの急斜面に拓かれています。その結果、雨水や地下水が流れやすく、水はけが良いため、柑橘が余分な水分を吸収せず、コクがある柑橘が育ちます。

燦々と降り注ぐ 3つの光

急斜面の柑橘畑には、燦々と太陽の光が降り注ぎます。また、段々畑の石垣からの照り返しの光、目の前に広がる海からの照り返しの光の、3つの光で美味しい柑橘が育まれます。

海からの潮風

宇和海に面した柑橘畑では、海からの潮風によって、土がミネラル豊富な栄養分をたくさん含んでいるため、柑橘の味に深みが出ます。一部では海水を畑にまく農家があるほど、ミネラルは美味しい柑橘に欠かせません。

石灰岩の土壌

明浜町狩浜地区では白い石灰岩を石積みにした段々畑が広がります。石灰岩からは、柑橘栽培に必要なカルシウムを補うことができ、肥料や雨で酸性になりがちな土壌を中和します。

柑橘スケジュール

栽培の中心となる温州みかんの収穫は10月から1月にかけてですが、様々な品種改良やハウス栽培で、一年を通じて美味しい柑橘を楽しむことができるようになりました。