K2 源氏ヶ駄場

K2 源氏ヶ駄場

石灰岩が広がる源氏ヶ駄場

暖かい海でできた石灰岩が広がるカルスト台地

日本三大カルストの一つ、四国カルスト。大野ヶ原地区でもっとも標高が高い場所が源氏ヶ駄場です。
カルスト地形とは、水に溶けやすい石灰岩でできた土地が、雨水や地下水などで溶けてなだらかになった地形です。
石灰岩でできた土地は、水の保水力が弱いため、樹木は育ちにくく、ススキやササなどが茂っています。その地名は、源平の戦いに敗れた平家の残党が、白い石灰岩を源氏の白馬と見誤って退去したという伝説に由来します。

源平の戦いにまつわる逸話が地名の由来

源氏ヶ駄場のように、石灰岩の大地が雨水で溶け羊の群れのように見える地形をカレンフェルトと呼びます。源氏ヶ駄場という地名は、源平の戦いの際に平氏の残党が白い石灰岩を源氏の白馬と見間違って退去したことに由来します。 大野ヶ原地区は、砲兵演習場や軍馬の放牧場としても利用され、戦後まもない1950(昭和25)年から本格的な開拓が始まりました。

Pick Up

愛媛県内有数の酪農地帯

大野ヶ原地区では、なだらかなカルスト台地を利用した酪農が盛んに行われ、生乳の生産は愛媛県内における1割を占めています。また、アイスクリームなどの乳製品も作られています。

Pick Up

イチョウシダ イチョウシダ

石灰岩の大地でくらす植物たち

石灰岩に由来する土壌はアルカリ性で、生育できる植物が限られます。こうした環境に生える植物は、”好石灰岩植物”と呼ばれます。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約100分
◎駐車場有
◎トゲが多いアザミが植生しているので、ケガをしないよう長袖長ズボンを推奨します
◎四国カルスト・大野ヶ原地区では、積雪・凍結の恐れがあるため、冬季(11月下旬~)の通行時はチェーン等の着用が必要です。通行の際は十分ご注意ください。

【用語解説】
日本三大カルスト
◎四国カルスト(愛媛県、高知県)・・・日本三大カルストの中で一番標高が高い所にあるカルストで、夏は避暑地にもなります。
◎秋吉台(山口県美祢市)・・・日本で一番広いカルストで、秋芳洞が有名。Mine秋吉台ジオパークとして日本ジオパーク認定されています。
◎平尾台(福岡県北九州市)・・・平尾台自然の郷という施設があり、様々な体験メニューが提供されています。

【ジオガイド案内】
◎60~120分 1名のガイドで6人まで

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