カルスト台地のくぼ地につくられた寺山集落
石灰岩が雨水で溶けたくぼみであるドリーネ。このドリーネがさらに溶けて大きくなるとウバーレになります(寺山地区と小松地区の峠にはウバーレがあります)。さらに、ウバーレが大きくなったものがポリエです。
ポリエの底は比較的平らなため、大野ヶ原ではポリエの中に集落が発達しました。保水力が乏しいカルスト台地において、ポリエの底は例外的に水がたまるので、大根などの畑作が盛んです。
石灰岩が雨水で溶けたくぼみであるドリーネ。このドリーネがさらに溶けて大きくなるとウバーレになります(寺山地区と小松地区の峠にはウバーレがあります)。さらに、ウバーレが大きくなったものがポリエです。
ポリエの底は比較的平らなため、大野ヶ原ではポリエの中に集落が発達しました。保水力が乏しいカルスト台地において、ポリエの底は例外的に水がたまるので、大根などの畑作が盛んです。
愛媛県と高知県にまたがる四国カルストでは寺山地区以外に、小松・笹ヶ嶺・姫草地区にポリエがあり、80にも及ぶ大小のドリーネ・ウバーレが点在します。 ドリーネの底にある雨水がしみこむ割れ目は、パイプ状になることがあり、これを「ポノール」といいます。寺山地区にある竜王洞は、ポノールが発達したものと考えられます。竜王洞は深さ160m、日本で6番目に深い洞窟です。
寺山地区では「黒ボク土」とよばれる火山灰と腐葉土が混ざった水はけの良い土壌が広がり、冷涼な気候も活かして「大野ヶ原大根」などの野菜栽培が盛んです。
雨水や地下水が石灰岩を溶かし、四国カルストの台地の下には鍾乳洞が広がっていると考えられています。
【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約100分
◎駐車場無
◎県道沿いから眺める
◎四国カルスト・大野ヶ原地区では、積雪・凍結の恐れがあるため、冬季(11月下旬~)の通行時はチェーン等の着用が必要です。通行の際は十分ご注意ください。