大自然の成り立ちを間近で見られる化石の産地
黒瀬川の河岸に露出している白っぽい岩は、後期ジュラ紀(約1億5,000万年前)の二枚貝やサンゴなどの化石を含む石灰岩で、まわりの泥岩や砂岩の中にブロック状に取り込まれています。このことから、ジュラ紀の終わりごろ、温暖な浅い海でできた石灰岩が斜面崩壊によって海の底に流れ下り、泥や砂の中に混ざりこんだということがわかります。岩の表面を水で濡らすと、より化石が見やすくなります。
黒瀬川の河岸に露出している白っぽい岩は、後期ジュラ紀(約1億5,000万年前)の二枚貝やサンゴなどの化石を含む石灰岩で、まわりの泥岩や砂岩の中にブロック状に取り込まれています。このことから、ジュラ紀の終わりごろ、温暖な浅い海でできた石灰岩が斜面崩壊によって海の底に流れ下り、泥や砂の中に混ざりこんだということがわかります。岩の表面を水で濡らすと、より化石が見やすくなります。
石灰岩ブロックには、サンゴやウニのトゲ、二枚貝などの化石が含まれています。岩石の表面を水で濡らすと、化石がより見やすくなります。大きさ数㎝ の貝殻の断面が密集した部分があり、これは、巻 貝や蓋付き湯呑みのような奇妙な形をした「厚歯二枚貝」の化石です。厚歯二枚貝は後期ジュラ紀(約1億5,000万年前)における海底の生物礁に生息していたと考えられています。
サンゴなどを含む下相の石灰岩は鳥巣石灰岩に属します。北海道から九州までの太平洋側に広く分布するのが特徴です。
下相の厚歯二枚貝は、世界的に見ても古い時代のものです。後期ジュラ紀の間に世界中に広がり、非巻貝型の形を持つようになりました。