大自然の成り立ちを間近で見られる化石の産地
黒瀬川の河岸に露出している白っぽい岩は、後期ジュラ紀(約1億5,000万年前)の二枚貝やサンゴなどの化石を含む石灰岩で、まわりの泥岩や砂岩の中にブロック状に取り込まれています。このことから、ジュラ紀の終わりごろ、温暖な浅い海でできた石灰岩が「海底地すべり」によって深い海の底に流れ下り、泥や砂の中に混ざりこんだということがわかります。岩の表面を水で濡らすと、より化石が見やすくなります。
黒瀬川の河岸に露出している白っぽい岩は、後期ジュラ紀(約1億5,000万年前)の二枚貝やサンゴなどの化石を含む石灰岩で、まわりの泥岩や砂岩の中にブロック状に取り込まれています。このことから、ジュラ紀の終わりごろ、温暖な浅い海でできた石灰岩が「海底地すべり」によって深い海の底に流れ下り、泥や砂の中に混ざりこんだということがわかります。岩の表面を水で濡らすと、より化石が見やすくなります。
石灰岩の中から後期ジュラ紀の厚歯二枚貝の化石が発見されました。このことから、この石灰岩はかつて南半球に存在していたと考えられる幻の古大陸「ゴンドワナ大陸」の近くに存在したテチス海の暖かな環境でできたと考えられています。 ゴンドワナ大陸は、約6,500万年前にはアフリカ、南米、南極、インド、オーストラリアの大陸に分かれ、約4,500万年前に現在の大陸の配置になったと考えられています。
サンゴなどを含む下相の石灰岩は鳥巣石灰岩に属します。北海道から九州までの太平洋側に広く分布するのが特徴です。
変わった形で、片方の殻が大きく成長。大きさは数mm~1mを超えるものもあります。残念ながら、恐竜と一緒に絶滅してしまいました。