海底火山のマグマの跡
四国カルストの石灰岩の下にあたる地層には、水中で噴出した溶岩が冷えて固まった玄武岩が見られます。この玄武岩は直径数十㎝ の円筒形の岩が枕を重ねたような形をしているので「枕状溶岩」と呼ばれます。
枕状溶岩は、海底火山が噴火し水中に流れ出て冷えると薄い殻ができ、なかの溶岩が流れ出て海水に触れて再び殻ができるという繰り返しでこのような形になりました。
四国カルストの石灰岩の下にあたる地層には、水中で噴出した溶岩が冷えて固まった玄武岩が見られます。この玄武岩は直径数十㎝ の円筒形の岩が枕を重ねたような形をしているので「枕状溶岩」と呼ばれます。
枕状溶岩は、海底火山が噴火し水中に流れ出て冷えると薄い殻ができ、なかの溶岩が流れ出て海水に触れて再び殻ができるという繰り返しでこのような形になりました。
枕状溶岩の表面は、海水によって急激に冷されたため、ガラス質の層になっています。また、一般的に玄武岩は、濃灰色~黒色ですが、枕状溶岩は暗赤紫色や緑色をしています。これは、熱や圧力が加わり変質したためです。 四国カルストの石灰岩は、海山の上にフズリナやサンゴなどがすみついてできたと考えられます。
四国西予ジオパークで見られる岩石は、砂れきや生物の死がいなどが積み重なってできる「堆積岩」が中心ですが、枕状溶岩は火山の活動によってできた「火成岩」の一種です。
寺山の枕状溶岩の付近の石灰岩から、「フズリナ」という古生代に繁栄した有孔虫の化石が発見され、この地層の年代が約3億年前であることがわかりました。