R5 蔵貫白石鍾乳洞と石灰岩

R5 蔵貫白石鍾乳洞と石灰岩

蔵貫白石鍾乳洞の入り口

日本列島を縦断する地層の一部

蔵貫白石鍾乳洞の周辺には石灰岩の地層が広がります。近くで見つかった化石の特徴から、この石灰岩は中生代ジュラ紀の終わり頃、二枚貝や層孔虫などの石灰質の生物遺骸が集まってできた礁がもとになっていることが分かりました。これらは「鳥巣式(とりのすしき)石灰岩」と呼ばれ、北海道から沖縄本島まで2,000㎞ にわたって見つかっています。
洞穴の内部は湧水が流れ、長さは15m程度ですが、その先が水没していることや二酸化炭素の濃度からさらなる地下空間が指摘されています。夏場は上部の風穴から冷気が噴き出しています。

Pick Up

市内各地で見られる鳥巣式石灰岩

一般的に白いイメージがある石灰岩ですが、鳥巣式石灰岩は暗灰色(あんかいしょく)なのが特徴です。最初に高知県佐川町で本格的な研究が行われました。四国西予ジオパークでは、下相のジュラ紀化石の露頭や穴神鍾乳洞などのジオサイトも鳥巣式石灰岩でできています。

ジオポイントDATA

西予宇和ICより車で約60分
◎駐車場無
※蔵貫地域からの道中は農道や急斜面を登ります。見学希望される方は蔵貫地域づくり活動センター(TEL 0894-34-0133 ※土日祝休)へお問合せ下さい。