R1 須崎海岸

R1 須崎海岸

海からみた垂直にそびえ立つ岩壁

垂直にそびえる凝灰岩の岩壁

縦じま模様の地層が広がる須崎海岸。かつては水平だった地層が、横からの力によって褶曲して現在のように垂直になり、縦じま模様をよく観察できるようになりました。約300mの遊歩道を歩いていくと、間近に見ることができるその模様の正体は、火山灰が海底に降り積もってできて固まった凝灰岩です。
屋形船を使って海から見ると、2つの岩の地層が重なるところが見えます。

約4億年前の岩石を含む地層

火山から噴出された岩石の間に、火山灰が降り積もってできた凝灰角れき岩の中からハチノスサンゴが発見されました。そのハチノスサンゴが生きていた時代が約4億年前であり、よく似た岩石が西予市城川町にあることから、同じ地質だと考えられました。 これは、最初に本格的に研究された地名から黒瀬川構造帯と呼ばれその一連の地層は幅数㎞の狭い範囲に九州から関東まで約1,000㎞にも及びます。

Pick Up

ハチノスサンゴの化石 ハチノスサンゴの化石

岩石の成り立ちを語る化石

断面の模様がハチの巣のような多角形に見えることが名称の由来で、約4億年前に繁栄していたと考えられています。

Pick Up

ハマナデシコ ハマナデシコ

遊歩道で見られる四季の草花

遊歩道沿いでは、日差しが強く乾燥した海辺の環境に適応したハマナデシコやボタンボウフウ、アゼトウナなどの花が咲きます。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約40分
◎小型バス以上は、県道のバス停付近に駐車し、トイレがある駐車場まで10分ほど歩く必要があります
◎海岸へは284段の階段があります。歩きやすい服、靴、ヘルメット着用を推奨します
◎遊歩道では落石にご注意ください
◎波が高い日の見学はご遠慮ください

【用語解説】
黒瀬川構造帯…古生代シルル紀~デボン紀の非常に古い地層。名前の由来は城川区域に流れる黒瀬川地域で、最初に研究がされたことから黒瀬川構造帯と名付けられた。当構造帯からは三滝火成岩、寺野変成岩など地域の名前がついた岩石があり、西予市と非常に関係が深い構造帯である。

【ジオガイド】
◎遊歩道 90~120分 1名のガイドで6人まで
◎屋形船 90分
人数/35名まで
料金/貸切で41,250円(税込) ※食事別
所要時間/90分
休み/冬季休業中(12月~2月)
問合わせ/TEL:0894-33-2001(みかめ本館)

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