R4 俵津のしましま地層

R4 俵津のしましま地層

砂質と泥質の地層が交互に堆積してできた「タービダイト」がしま模様に見える

砂岩と泥岩のしましま模様が見える場所

俵津のしましま地層がある四万十層はプレートが沈み込む際に、大地がはがれて堆積した典型的な付加体による地層です。俵津のしましま地層では主に砂岩と泥岩が交互に構成されたタービダイトを観察できます。
タービダイトは、大雨のときなどに発生する大きな川の水の力で運ばれた砂や泥が海の底(海溝)に溜まったものです。その際、粒が粗い砂が先に溜まって細かな泥がその上に溜まることによってしま模様となります。

大地の力を観察しよう!「ブーディン構造」

ここでは砂岩と泥岩の地層に何らかの力が加わったことで引き伸ばされ、砂岩層がちぎれたところに泥が流れこんでつくられるブーディン構造も観察することができます。砂岩と泥岩では粘り気が異なることからこのような構造ができます。 ブーディンとはフランス語でソーセージのことです。ブツ切りになった砂岩が連続している様子が、連なったソーセージに見えることからその名がつきました。

Pick Up

産業技術総合研究所/地質調査総合センター 地質図Naviより 産業技術総合研究所/地質調査総合センター 地質図Naviより

比較的新しい地層である四万十層

四万十層は中生代白亜紀~新生代第三紀に形成されました。西予市で見られる地層の中では比較的新しいものです。ちなみに白亜紀は大型恐竜が全盛の時代で、白亜紀末期には全滅しました。

Pick Up

潮間帯生物を観察しよう

潮が引くと、ヒトデやイソギンチャクなどの潮間帯の生物も観察することができます。引き潮の時間を利用して、生物に触れましょう。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約20分
◎歩ける服装、靴を推奨します
◎海岸への降り口は整備されていませんので、見学時にはご注意ください
◎足が悪い方の見学は困難です
◎満潮時は地層の観察ができません。事前に潮の干満をご確認ください

【用語解説】
四万十層…中生代白亜紀~新生代第三紀(約1億1000万年前~2500万年前)に形成された付加体の大地。砂岩や泥岩などの堆積岩を見ることができる。

【ジオガイド】
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