V3 桂川渓谷

V3 桂川渓谷

光が差し込み幻想的な雰囲気に包まれる仲の滝(平成30年7月豪雨前の様子です。)

数々の滝や淵が連なる幻想郷

シダやコケが生える深い緑の中に、澄み切った清流が流れる桂川渓谷。基盤岩はチャート、砂岩、泥岩で、川の侵食作用に耐えたチャートが切り立った谷をつくっています。遊歩道沿いに滝や淵が連続して見られ、夏でも涼しさを感じられます。
この渓谷には、乙御前という美しいお姫様が身を投げたという悲しい伝説があります。姫を祀る神社もあり、渓谷の幻想的な雰囲気をよりいっそう演出しています。

※平成30年7月豪雨によって桂川渓谷は大きな被害を受けました。渓谷の入り口や乙姫神社周辺は立ち入ることが可能ですが、滝や淵のある場所は危険で立ち入ることができません。

湿気が多い環境が育んだ植物の宝庫

えひめ森林浴88ヶ所にも選ばれ、遊歩道沿いにさまざまな植物を観察して楽しむことができます。深い渓谷の中は、シダやコケ、岩盤などに根をはる着生植物など湿気の多い環境を好む植物が多く見られます。また、この渓谷で発見されたカツラガワスゲは、国内での確認が肱川流域に限られており、貴重なものです。 ※渓谷内に自生する植物の採取・持ち帰りは禁止されています。

Pick Up

渓谷から集落へと続く水路

桂川渓谷の下流に広がる河成段丘は地下水位が低く、水源が乏しい地域です。そこで、桂川渓谷の水が水路で運ばれ、農作物が育てられています。

Pick Up

カツラガワスゲ カツラガワスゲ

桂川渓谷で自生する主な絶滅危惧種

カツラガワスゲ、セリバオウレン、ナガバジュズネノキ、キンラン、チャボホトトギス、イワタバコなど、愛媛県レッドデータブックに掲載される貴重な絶滅危惧種が見られます(採取厳禁)。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
◎西予宇和ICから車で約25分
◎駐車場有
◎平成30年7月豪雨で被害を受けて以降は、第1キャンプ場から第2キャンプ場までの区間(約120m)および乙姫神社周辺のみ立入りが可能です
◎遊歩道および河原は滑りやすいので転倒にご注意ください。また、頭上にもご注意ください
◎歩ける服装、靴を推奨します※ハチから身を守るため、長袖を推奨します
【ジオガイド案内】
◎60~120分 1名のガイドで15人まで

↓ガイドの申し込み・問い合わせはこちら(画像をクリック!)