明浜のリアス海岸

明浜のリアス海岸

谷に水が浸入しつくられたリアス海岸

野福峠から眼下に広がるのが宇和海のリアス海岸です。海まで急傾斜地が迫り、複雑に入り組んだリアス海岸は、1万年前ごろ、気温が高くなって氷河が溶け、海面が上昇したことで谷に水が浸入して形成されたと考えられています。
リアス海岸には、山から豊富な養分が流れ込み、それを求めたプランクトンや小魚、さらには大型魚が集まります。そのためか、天保の大飢饉の頃に大鯨がこの地に打ち上げられ、多くの人々を餓死から救いました。その大鯨を厚く供養した「鯨塚」が明浜町には3基存在します。

Pick Up

盛んな真珠養殖

リアス海岸は、湾の水深が深く波が穏やかで、養殖業に適した地形です。明浜町では真珠の養殖が盛んに行なわれており、真珠の色が青みがかっていることが特徴です。

Pick Up

岩鯨様への信仰が伝わる子持岩

鯨塚の近くには、大鯨が流されないように縄で括りつけていたとされる子持岩があり、その岩の下にも石碑が建てられています。

ジオポイントDATA

【アクセス & 注意事項】
「野福峠」
◎西予宇和ICから車で約10分
◎山腹の途中に駐車場有
「明浜の鯨塚」
◎西予宇和ICから車で約35分
◎駐車場無
◎道路幅が狭いため、路肩に停車される場合はご注意ください。交通ルールを守ってお楽しみください