谷に水が浸入しつくられたリアス海岸
野福峠から眼下に広がるのが宇和海のリアス海岸です。海まで急傾斜地が迫り、複雑に入り組んだリアス海岸は、1万年前ごろ、気温が高くなって氷河が溶け、海面が上昇したことで谷に水が浸入して形成されたと考えられています。
リアス海岸には、山から豊富な養分が流れ込み、それを求めたプランクトンや小魚、さらには大型魚が集まります。そのためか、天保の大飢饉の頃に大鯨がこの地に打ち上げられ、多くの人々を餓死から救いました。その大鯨を厚く供養した「鯨塚」が明浜町には3基存在します。