海に浮かぶ石灰岩の大岩
明浜町高山地区の碆ノ手の鯨塚付近の海岸に目を向けると、大きな丸い岩が波打ち際に転がっているように見えます。この大岩は石灰岩でできており、大規模な石灰岩帯がある山からの転石ではないかと考えられています。
この丸石の下部には、石灰岩に穴を掘り生活する「ウド貝」が多く見られ、かつては人々が岩を削って貝を採っていました。しかし、食べられる大きさに成長するまで20~30年もかかるため、今では貴重な食材となっています。貝の採取による岩の削り取りと波の侵食によって現在のような丸い形になりました。